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2009年10月24日 (土)

ロシアの小型送信管(ГУ-50)

Gu50_1 以前から気になっていたロシアの小型送信管GU-50(ГУ-50)を懲りずに入手しました。この真空管の存在は、ロシアのアマチュア無線関係(キリル文字系ね)をネットサーフィンしていたら数多く見かけたことからでした。

形も特殊、ソケットも特殊・・・この真空管のルーツは、ドイツ軍がウルツ・ブルグレーダー用として開発したLS-50を旧ソビエトがコピーしたもののようです。純正のソケット(真空管より遥かに高価!)は、上からはめ込んで蓋をする構造になっていて、振動で抜けることはなく、いかにも軍用って感じです。

Gu50_2 特長として、まず非常に安価!そして、在庫がまだまだあるようです。ebayでは、4本で$16ぐらいで、多数出品されており、中にはバルク品100本とかも出ています。今回は、個人輸入じゃなくて、国内の方からでしたけど。箱入り、そして、データーシート付き。

プレート損失が40Wとこの大きさの割りには大きいのですが, ヒーターが12.6V, 0.6~0.85Aと小さい。ネット検索すると、5~6本をベタコンGGにして500Wクラスのアンプ製作記事が多数く出てきます。


Gu50_3 もうひとつの特長は、送信管なのにプレートが下のピン側に出ている・・・。しかも、規格ではmax 120MHzまで使えることになっている。

有名どころの6146B , 6KD6 と並べてみた。プレートの大きさが40W損失にしては小さすぎるような気もするけど・・・。


Gu50_4 ヒーターを点灯してみた様子。トリタンじゃないので、控えめな感じ。内部構造/結線は 829B や 5894 のようにインダクタンスをできるだけ減らすべく、帯状のもので行ってあります。

規格では1本で、50W出力になっているけど、もう少し取れる気もする。 プッシュ・プルにして50MHzあたりのアンプを作ってみたいけど・・・。いや、オーディオ用に良いかな。

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コメント

『幻のレーダー・ウルツブルグ』、CQ出版から復刻版が出ております。
http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/12/12141.htm

この球、頭に付いているのはひょっとしてツマミなんですか?

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2009年10月25日 (日) 04時02分

ウルツブルグ・レーダーの回路をどこかで見ましたが、LS50はもちろん終段じゃなくて励振段に使っていました。

頭のツマミですが英語版ウィキペディアによると「タマが熱いからこれを引っ張って抜く」ような記述があります。
軍用ソケットがワンカップのような格好をしており、確かに抜く時にコレが無かったら取り外すことができないようです。ドイツの軍用真空管はこういうのが多く独自技術なんでしょう。コスト的には悪いですが。それから、中国にも「FU50」というコピー品があり、今でもまだ製造されているようです。

投稿: JF3DRI | 2009年10月25日 (日) 10時32分

すばらしいラジオとアンプですね。
もっとすばらしいのはどうしたらこんなFBなホームページ作ることできるのですか?
今、無性に自分のホームページ作って自分の記事書いて見たいです。

投稿: 菅野英治 JA6TAV | 2012年2月16日 (木) 08時41分

ただ単純に好きなことであるからだけです^^

投稿: JF3DRI | 2012年2月16日 (木) 22時42分

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