バリコンいろいろ
またしてもガラクタの見せびらかし的でありますが、ご勘弁を。
手持ちのバリコンいろいろであります。
まずは、受信用。この手のVCも、入手も困難になりましたね。3連は、高1中2用のもの。容量直線、波長直線、そして周波数直線ってローターの形を見ればわかりますね。中でも周波数直線VCを手に入れたかったのですが・・・。
真ん中のは、LC発振のVFOを作るために購入したものですが、今やDDSが自作できる時代になったので、これも使うことは無いでしょう。
送信機用のプレートVC。左から 30PF, 3.5kV 30PF, 2kV 150PF, 1kV。 ギャップは1kV/1mmと良く言うけど、そうでもないみたい。
全般的に、このカタチのVCはあまり高周波的特性が良くないようで、ローターの接触不良とか特性不良で、タンク回路に使った場合、赤熱したとの報告もあります。
でかいバリコン。規格は 500PF, 2kV となっていますが、上記の2kVタイプよりスペースが広いです。
アンテナカップラーとか、ローバンドのマッチング用に良さそうです。 USAのVCはこの形状が多いですが、これは国産品(UDSと記載してある)です。
4-400A pp アンプ製作直前に紹介した2連VCと、バタフライバリコン。2連VCではなく、どうやらコレがスプリットステータバリコンのようです。
某OMより「スプリットステータを使うことで、ロータの接触抵抗などの問題が解決される」と教わり、なるほどと思いました。要するに、ローターをアースせずに反対側のステータをアースすることで、ローターに高周波電流が流れずに良好な特性となるんですね。
最後に、ちょっと変わったバリコン、差動バリコンです。ステータが2つあり、片方の容量が増加すると片方が減少するといった構造。インピーダンスメータで使っているのは、知っていますが、他の応用が良くわかりません。
400PF, 1kVなんで高周波電源のマッチング回路に使っていた・・・・同調周波数を変化せずに、Cの比を変えてインピーダンスを変える・・・なんとなく解るんですが、実際の回路はどうなるのか???です。
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コメント
差動バリコンは珍しいですね。1960年頃のアマハンに差動バリコンを使ったインピーダンスメータの製作例が紹介されていたと思います。しかしまぁ、珍しいのいっぱいもってはりますなぁ。
私は一時バタフライバリコンを集めてました。
ところで、バリコンの耐圧は1KV/1mmじゃないんですか。
投稿: jf3lop | 2009年7月22日 (水) 00時31分
不動在庫の山でして・・・。
>バリコンの耐圧は1KV/1mmじゃないんですか。
一般的にはそう言われていますが、実際には、
「メーカーによって基準が異なる」って意味
で書きました。(正確に測定する道具がありませんが。)
投稿: JF3DRI | 2009年7月23日 (木) 00時07分