6BQ5 Push-Pullアンプ
突然ですが、オーディオアンプのカテゴリを追加しました。
と言っても、ドロ沼に浸かる気はありませんので、これまでに製作したモノの紹介程度です。無線で使う大型真空管を扱った記事ばかりですが、オーディオ関係で来訪される方も多いと思いますんで。
15年ぐらい前でしょうか、秋葉原の「三栄無線」で購入したキットSA-540 (6BQ5 Push-Pull) アンプです。キットだけあり、ポンネットとVUメータが付いており、外観はばっちしです。
使用している真空管は、
・出力管 6BQ5(SIEMENS) x4 (Push-Pull x2)
・整流管 6CA4(InterNational) x2
・ドライバ管 6AQ8(InterNational) x2
の合計8本です。
回路は、プッシュプルで最も簡単なPK分割による位相反転を使ったものです。6BQ5のように電力感度が高い球にとっては、回路の簡素化が図れるので多用された回路です。特性はあまり良くないようですが。
キットのため、実体配線図が付いたためか、我ながらキレイに配線してました。もう15年も前の事なので、殆ど覚えていません。
肝心となるアースは1点アースを遵守しており、残留雑音はスピーカーに耳を当てなければ聞こえないぐらいに押さえられています。
15年ぶりに電源を入れてみましたが、全く問題なしに動作しました。トリタン球のような派手な輝きやプレート赤熱もありませんが、これも風情がありますね。
で、音質ウンヌンですが、測定もしてませんのでコメントは控えさせていただきます。ただ、こんなアンプでも半導体アンプとは全く異なる音質を奏でるのは言うまでもありません。
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コメント
整流も球なんですな。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2009年6月 2日 (火) 05時18分
西村さん・居酒屋ガレージ店主さま
6BQ5・・・うーん懐かしい。
小遣が少なく6BQ5が買えず6AR5や6AQ5でプッシュプルアンプを作っていた頃(中学2年)を思い出します。
その後6BQ5、6CA7、6GB8、6080(6AS7)等を楽しんでいましたが、今は6080アンプのみになってしまいました。
ところでVU計の振らせ方は?・・・0VUの時の出力はどのような設定になっていますか?。
投稿: 望月@jh2clv | 2009年6月 2日 (火) 07時02分
下間さん
そう、電源に整流管を使っています。タマを使った方が整流後の電圧は低くなるようですが、同一トランスだとダイオードより流通角が広くなるため、電流が多くとり出せるとか・・。まぁ、ラッシュカレントを押さえられるのは良くわかりますけど。
望月さん
6BQ5はビーム管である6V6と良く比較されてますね。ブイロクよりかは高感度だけど、奇数次のひずみが多いため、音質は良くないとか。
VU計は完全な飾りで、単純に出力を整流して振らせてあるだけです。
投稿: JF3DRI | 2009年6月 2日 (火) 20時58分
6V6も良かったですね・・・42なんかも。
42は、5球スーパーを分解すると必ずありましたから、少年には身近でした。
これでAF~RFまで楽しませて頂きました。
私の場合の6BQ5は、その後7189や6RP10等へ、そして6CA7や6GB8のAF系と807や6146のRF系へ発展して行きました。
いやいやその間にTVの水平出力管の時代があり、AFにもRFにも使いましたHi。
投稿: JH2CLV@望月 | 2009年6月 4日 (木) 07時09分