甘くはなかった・・発振だ!
電源も完成したことだし、ウキウキしながら本体と接続しテストを開始。
しかし、甘くは無かった。今までのベタコンGGからSgとCgに電圧を加えたことにより、穏やかだった5F23/4-400Aが悪魔へと変貌。ゲインが上がり、ドライブを一度加えると発振・・・Ip, ICg, ISg がドンと流れ、Sgの電流制限が掛かってしまう。どの周波数で発振しているのかは不明だけど、ダミーをつないでいるSWRが大きくなるのでVHFの高いところの模様。
あるていど予測はしていたので、AC200VのところにAC100Vを加え、プレート電圧 約1,500Vでのテストだったので破壊した部品はありませんが、これからがジャジャ馬の4極管を使いこなすべく、ホントウの戦いとなりそうです。考えられるところは・・・・
①Sgのパスコンが不十分
②Cg安定化回路へのRF回り込み
③Sg, Cgへのバイアス配線がまずい
これが本来の4極管の姿なんでしょう。もっと腕を磨く必要がありそうです。
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コメント
こんばんは、入出力の回路ってアイソレーションされていましたでしょうか。釈迦に説法かもしれないのですが、先日の829BごときでもEPを上げると発振しました。
私の場合、ドライブを加えなくてもバリコンをぐるぐるまわしただけでも自励発振したいたのですが、結局は入力同調回路の線の引き回しとSGのパスコンを入れたらおとなしくなりました。
こころで中和はどうされていたのかな。
投稿: JF3LOP | 2009年3月15日 (日) 22時49分
ちなみに、入植同調回路の引き回しとは、入力の中点とEpのパスコンのアースとをシャーシの裏側どおしで接近させたのでした。
投稿: JF3LOP | 2009年3月15日 (日) 23時01分
回路はGGアンプなんで、ゲインはGKと比べる低く、高くとも13dB程度。ベタコンGGの時は10dB行かなかった。だから入出力の結合はそんなにシビアに見る必要が無いと考えています。
また、中和は取っていないです。ディップ点と最大出力点が一致しているんで。
GG用の中和回路もあるけど、一般的には(グリッドが接地されているため)必要ないと考えられるのです。
配線の様子はちょっと見難いですが過去の投稿
https://jf3dri.tea-nifty.com/blog/2008/07/post_36fd.html
の通りで、球のSG端子は2本出でいるので、それぞれに2本つづ、合計4本、PPなんで8本を下に敷いてあるベタ銅板に最短距離で接地してます。このパスコン、50MHzでのインピーダンスがどうなのかは測定していないので検討の余地はありますが・・・。
829B、6146Bはビーム管なんでプレートからの2次電子をほぼ完全に抑制しているけど、4-シリーズや4CXシリーズは、ラジアルビームで抑制効果があることはあるのですが、やはりダイナトロン現象が残ってしまうようで、特に4CX1000Aはその性質が顕著で、これををまともに使いこなせれば一人前だそうです。
投稿: JF3DRI | 2009年3月15日 (日) 23時50分
おぉぉ、やっていらっしゃいますね! 自分で経験したことがないので定かではないのですが、やっぱりSgのパスコンかなという印象です。重箱本では、ここにリードタイプのコンデンサを使って失敗したとありますね(009-038.pdfの2ページ目中程にそのことが書かれています)。今さら難しいかもですが、円筒型のチタコンか何かを幅広の銅板でガッチリ接地しかないかも?
投稿: JI3KDH | 2009年3月16日 (月) 21時34分
分解して再確認したのですが、最短距離で接地してあるし、実装的にはこれ以上無理な感じです。とりあえず、もう少し容量の小さいパスコンとマイカコンデンサを追加してみます。ディプドマイカは耐圧500V以上のが無いんで、使えないですわ。
重箱本、チェックしています。九州のアンプ屋さんの写真を見てもキノコが生えたようになって「ここまでせんとあかんか」状態であるのも承知しております。4-400Aはガラス管なんで、おのずと限界あるし。
寄生発振じゃなくて、自己発振かもしれないので別の手も一応、用意してあります。対策を楽しむ ちゅ~ことで。
投稿: JF3DRI | 2009年3月17日 (火) 21時44分