ケースからの電波漏洩
「ディップメーターを近づけると針が振れる」問題、ケースからの電波漏洩をマジメに考えてみました。
この状態、一見、ちゃんとシールドされているようですが・・・
標準ラックへの取り付け金具を外すと、ほれ、このとおりのスキマ。前面パネルと側面パネルは“面”で接触していません。このスキマが、いわばスロットアンテナのような働きをして外部へ輻射されている・・・これじゃダメだ。
タンクコイル、プレート近辺の金属シャーシはプレートとコンデンサを形成しているので、表面は高周波電流がガンガン流れる・・・
回路が正常に働くことを確認しようと、焦って基本をおろそかにしていたようです。
もうひとつ。アルミシャーシや、鉄製シャーシは表面加工が施されており、このとおりテスター棒を当てても導通はありません。直流的に導通が有ったとしても、これでは高周波的にみて浮いている状態なんですよね。
ファン穴からも漏れる・・・考えた結果、金属性のフレームを使ったファンを使い、シャーシに密着させるのが一番となり、思い切ってDCファンから手持ちのACファンに交換することとしました。
また、他の回路が熱っせられるので、これまでの「吸い込み」から「吸出し」へと変更することとしました。
という訳で、対策としてアルミアングルの追加、ビス止め、表面加工を削る、などドリルやヤスリでの機械工作を新たに多く追加しなければならなくなり、腰が重いです。
そもそも、2重シールドにすべき・・・最初の設計がマズかったです。リニアアンプのバイブルである那須次郎さんの重箱本にちゃんと記載されてあり、再度読み返しました。
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