火入れ式
やっとこさ、配線が完了したので、実家へ運び「火入れ式」を行いました。まずは、800Vをプレートに掛けて絶縁不良が無いか確かめましたが問題なし。
次に、いつものFL-2100B電源を流用し、タップダウンして得た1,600Vを印加してみました。絶縁はOK。いよいよRFの入力を加えるステップに移ることとしました。
FT-655を出力最小にして、同調が取れるかテスト。バリコンがほぼ抜け切った位置で同調が取れ、出力が出てきた。とりあええずは成功だぁ!
その後、入力同調バリコンを調整し、SWRを最小とし(適当に巻いたコイルがちゃんと働いたじゃないですか!!)、10Wに設定し、ドライブしたのが左の写真です。Sg安定化電源が未完成なので当然ながらベタコンGGで。
その時の出力がコレ。「お、1kWも出てるじゃないか」じゃなくて95Wです。各メータからこの時の読み取った数値は
・プレート電圧 1,550V
・プレート電流 0.145mA
(入力約220W)
・Sg電流 35mA
・Cg電流 約35mA
プレート電圧が低いせいかもしれないが、Sg電流が思った以上に流れるのには驚きです。リニアアンプ関係の本には「ベタコンにした場合のグリッド電流の殆どはコントロールグリッドに流れる」と書いてあったので、メータスケールが50mAでもかまわないかと考えていたのですが、そうでもなく、チューンの取り方によってすぐにスケールアウトしてしう。まぁ、普通はSgとCgをいっしょにして電流測定する回路ばかりなんだけど。
時間の都合でこれ以上のテストはできませんでしたが、更にプレート電圧を上げてテストしていきます。ここまでは大成功です。
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コメント
こんばんは。
このリニア気になってずっと見ておりました。
とうとう出来上がってきましたね。
AB1-PPでしょうか。
私も一昨年829Bと2B94の6mリニアを作って
おりました。
4-65Aを手持ちしているのでシングルでやろうかな
と思っております。
投稿: jf3lop | 2008年8月24日 (日) 21時51分
お久しぶりです。
4-400AのAB1は、AB2と比較するとかなり出力が少なくなってしまう(807のAB1とAB2動作のように)ので、AB2 GG Push-Pullで動作するよう考えています。今は、ベタコンGGでテストしてますが。
最終的にはソケットが同じ4-125A, 4-250A, 4-400A, 3-500Zのいづれでも動作するユニバーサルアンプ狙いです。
投稿: JF3DRI | 2008年8月24日 (日) 22時41分
おお、そうでしたか!
そういえば、CGのAVRも作っておられましたね。
私の829Bアンプは最初効率が50%にもならず、
ヤフオクで買った中古バリコンから多摩の新品に
変えただけで60%くらいになりました。
これがわかるまで一月くらいかかりました。
4-65AもAB1はSGが400Vくらい必要みたいで
使いにくい感じではありますが。
投稿: jf3lop | 2008年8月24日 (日) 22時55分