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2007年10月

2007年10月29日 (月)

3-500z 50MHz AMPをテコ入れ(5)

どれだけパワーが出ているかの報告です。

Pow1 FL2100Bの電源部を利用して、グリッド電流が3-500Zの制限値である120mA付近までドライブを加えたところです。

プレート入力は、2000V, 340mA。すなわち680Wです。
プレート電圧計は少し高めに出ているようなので、これより少し入力は少ないかもしれません。

Pow2 その時の出力がこれ。

400Wを示しています。よって、効率

   400 / 680 = 58.9%

ちょっと低いような気もしますが、こんなもんかな。

500W出ないのは残念だけど、プレート電圧をもう少し高くする必要があり、課題の続きといたします。

#TL-922もそうですが、一度もコレで電波を出さずにダミーばっかり暖めているJF3DRIであります。自作の意味無いって・・・。

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2007年10月28日 (日)

3-500z 50MHz AMPをテコ入れ(4)

結論から言って、金網でファンをシールドしたのは大成功でした。

Fan4 RFの回り込みも無くなり、バッチリです。しかし、ディレー回路の電源容量が貧弱なため、このファンとソケット冷却用ファンで、電圧低下が起こってしまう事に気が付きました。

 

 

Fan5 そこで、新たに低電圧トランスを取り付け、電源供給することとしました。(新たに回路を作ったのは別途魂胆があるから。)

ジャノメ基板に組み込んだらよかったのですが、なんかめんどうになってしまい、テキトーにある部品で、+12Vを作っただけです。配線がキタナクなってしも~たなぁ。

 

Para2 ついでに、不恰好だったパラ止めを真鍮板を使って作り直しました。

見ての通りU字型タイプにです。U字型は、最近(といってももう古いですが・・)メーカ製にも使われてており、効果は高いようです。例えばPA0FRIのページにある SB200 や TL-922 の改造記事にも記述があります。

パラ止めだけでも論議が語りつくされているようで、代表的なのがAG6K Measures氏による Low VHF-Q paraitic suppressors ですが、ニクロム線は必要が無いという意見もあるようで、何が本当なのかははっきりしません。まぁ、このあたりが面白いところなんですが・・・。

ちょっと期待してみたのですが、コレによる効率アップとか出力のプラスαは全くありませんでした。

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2007年10月21日 (日)

3-500z 50MHz AMPをテコ入れ(3)

ひさびさに本題であった「テコ入れ」です。今回は、冷却の改善であります。

Fan1 これは、RF部をシールドおよび感電防止するためのカバー。鉄製のパンチングメタルを折り曲げて作ったものです。
 冷却能力を上げるため、左下に、80mm 3,000rpmのパソコン用ケースファンを取りつけました。(ちなみにこのファン、お値段は\480円也・・・)

で、コレで冷却はバッチリと思ったのですが。。。
取り付けてパワーを上げて行くと、200Wぐらいから回転数が落ちて、300W出力すると完全停止・・・

それもそのハズ、何せ3-500zプレートのスグ近傍に位置するので、強力な高周波電界によって回り込みを起こすためと原因は一目瞭然。ブラシレスモータですから、何らかの半導体を使った回路がモータ部にあることは間違いありません。

さてどうするべきか・・・「それじゃファンをシールドすればいいじゃないか」なんですが、どうやれば良いか、悩んでいたところ、100円ショップ「ダイソー」で工作用の真鍮製金網を見つけました。もちろん、100円です。
Fan2Fan3_2  

 

 

 

 

  

 エアーフローの障害(空気抵抗)になるかなと思ったのですが、風量が落ちる事も無く、風きり音も発生しませんでした。金切りバサミで加工し、被せてから導電性銅箔テープでアースを取りました。

とりあえず今回はココまで。

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2007年10月 8日 (月)

4-250A/400Aをクッキング

手持ちの保管しぱなっしの4-250Aをガス吸着がてら「cooking (c)w8ji」してみました。4_250a1_3
4_250a2_3  

 

 

 

 

まずは、フィラメントのみ点灯で5時間程度。それからプレート電圧印加開始です。幸い、ガス発生も無く「バーン!」は無く、ホッ・・と安心です。

4-250AをGGアンプとすると(4-400Aも同じだったけど)アイドリング電流が流れにくく、従ってグリッドをプラス側に振る電圧も高くなってしまいます。よって、プレート電圧を1,600Vと高くしての実験です。(FL2100Bの電源トランスを625Vタップに切り替えて、倍電圧整流。そこから取り出した。)

さすがに3-500Zと比較するとプレート損失は半分ですから、簡単に赤熱してくれます。写真は、1550V,120mAで約190Wのプレート損失を加えたものです。規格めいっぱいじゃない(これ以上赤くするのは、なんだか怖くなってきた・・)けど、この赤熱ぐあいだと、まさしく「Orange-red」でしょう。大変キレイであります。

4_400a14_400a2  

 

 

 

 

調子に乗って、以前TL-922に入れて実験した4-400Aも赤熱実験。プレート入力は1500V,200mAで約300W損失の状態です。発熱がすごく、冷却不足ぎみなので、このあたりで止めておきました。
    ※ちょっとホワイトバランスが悪く、赤色が強くなってしまってます。

目で見える生きたデバイス」この輝きはなんともいえない魅力であります。なんか「プレート赤熱の虜」になってしまったみたい。

という訳で、リニアアンプのテコ入れが遅れてマス。

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2007年10月 7日 (日)

液晶モニターの修理

アイ・オーデータの古い液晶モニターLCD-A15Hが表示されないとの修理依頼がありました。Lcd1
Lcd2_2  

 

 

 

  

症状は、左のように画面が乱れ、全く同期が取れない状態です。とりあえず、中を開けてみたのですが、右のように基板にびっしりと部品が搭載されており、これではどこを触って良いのやらさっぱりわかりません。一応、半田不良とか、コネクタの接触不良とか、コンデンサの妊娠/お漏らしなど定石的なチェックはしたのですが、改善されません。

半分あきらめかけていたのですが、ネットで検索したところ同様の症例と修理方法があるではありませんか!。どうやらこの機種は傾向不良というか、マザーボードで大問題となった粗悪コンデンサが原因で、5年程度でこのようになる事がわかりました。

早速その不良コンデンサを交換してみました。このコンデンサが悪いのは、外観上、何もないし、ワタシでは判断できません。
Lcd3Lcd4







 
左の赤で囲んであるのがそれ。面実装タイプの22μ 16Vです。参照したWebと同じように交換してみたところ・・・
Lcd5  はい、このとおりバッチリ修理完了しました。

 いゃ~、しかしWeb検索がいかに強力な武器になるか、改めて思い知ったのと、中国/台湾製粗悪電解コンデンサの影響がこんなところにも及んでいるのに驚きました。

 この機種、他にもいっぱい使われているので、他のトラブルもあるようです。でも、原因が解っているので、対処法は簡単であります。

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