真空管収集癖が復活したというか、ますます入手困難/価格高騰する送信管の情報を見ているうちに到着したのが「ロシア製真空管」。まぁ、今更・・って言われるかもわかりませんが、有名どころのGU74B/4CX800Aを筆頭とし、ロシア製8877/3CX1500A7と言われるGS35Bなどセラミック管とは異なり、ガラス管はないかいな ということでに目が行ったのがコレです。
GU-81M
(ロシア名: ГУ-81м)
というシロモノで、どうやら日本独自であった送信管P250Aをマネしたようです。2本のツノが生えており、1本はプレート、他方はG3、すなわちサプレッサグリッドです。
なぜ、Pentode(5極管) かが解る方は、この道のツウでいらっしゃいます。(というか、古いことを知っているだけ???)
簡単な規格は
外形寸法 : 260mmx202mm
フィラメント : 12.6V, 11A
プレート電圧 : 3KV Max(at<6MHz)
プレート損失 : 450W
プレート電流 : 600mA
で動作例としてプレート電圧=2kV, スクリーン電圧=600V,コントロールグリッド電圧=-200Vで700Wの出力が得られるとあります。
ソケットは、写真では少し解りにくいですが、横に滑らせて固定する方式となっています。真ん中のバーのようなものがガイドとなっています。
ソケットの入手は大変困難ですが、例えばACコンセントを分解して利用する等、自作きそうです。あるいは、強引ですが、直接半田付けをするとかも。
ズウタイがデカイし、この真空管は「自然空冷」なんで、ソケットピン温度もそんなに高温にならないように思います。
定格フィラメント電圧は12.6Vなんですが、エージングも兼ねて5Vで点灯してみました。ですから暗くなってます。本来なら直視できないぐらい明るいんでしょう。
独立した2組のフィラメントとグリッド群を1つのプレートで受ける構造になっています。
その巨大さ比較です。
4-400AとMT管の6BQ5を並べてみました。ズウタイだけはほんと、デカイです。
ただし、手に持った感覚ではそんなにズッシリくる感じが無く、なんか作りがやっぱりちゃっちいです。
eBayなどでは$25ぐらいで出品されているようです。ただし、ウクライナとかで、落札してもこっちへ届くのかが不安です。
- 価格が安いこと。
- 自然空冷で使えること。
- プレート電圧が2kV程度で使えること。
- 直熱管フィラメントの輝きを楽しめること。
- ベタコンGGアンプでの製作例もある。
がメリットで、気力さえあれば実用に呈する送信管だと考えます。
参考までに
・規格
STCナビ http://www.tubes.ru/techinfo/AmateurRadio/gu-81m.html
YL2QM http://www.kvindesland.no/yl2qm/tubes/gu81m.htm
・製作例
F5SSK http://f5ssk.blogspot.com/2006/04/2-fois-gu81m-2kw.html
フランス語 すごいバラックで作っている。ホントウに2kW??
QRZ RU http://ru3ga.qrz.ru/LAMP/200401.htm
ロシア語 Googleの英語への翻訳を使うと意味わかる。
・その他
CQ HAM http://www.cqham.ru/cons_pa.htm
ロシア語 ロシア球の製作例がいっぱいある。
#なんかロシア語に違和感無くなってきたなぁ~。
#お見苦しいですが、世界的に写真を勝手に流用されることが多いので(C)JF3DRIを入れました。
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