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2007年5月

2007年5月30日 (水)

捨てるんなら・・・

不要になったということでもらってきたんですが・・・

Tr1 2SC2412 トランジスタ1巻き3,000個

2SA1037 トランジスタ1巻き3,000個

ISS355 ダイオード1巻き3,000個

いづれもSMDタイプ、これを手半田で基板にくっつれるのは老眼ぎみてあるワタシにはつらい・・チップマウンターなんてシロウトでは使いませんもんね。

Tr2 このようにテープにびっしりと。

Tr3 こちらは、OPアンプ μPC4570

DIPなんで、こちらは使えそうですが、何に使ったら良いのか回路設計ぜんぜんできないのであきません。このOPアンプ、ローノイズタイプのようですね。

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2007年5月26日 (土)

TL922は手がかかる(4改)

スタンバイリレー回路、何か良いのが無いかと探していたら・・・。

Rery Using Solid-State Transceivers With Older Tube Amplifiiers と題してJan,1988のQST誌にSB-220に対して改良する左のような回路がありました。同じ悩みを持っている人はいるんだと。

リレーコイルの接点側だけだとどんなに工夫した回路を考えてもダメで、常に電圧がある電源が必要なんだと改めて気が付きました。良く考えるとあたりまえですね。

次回はこの回路にしてみたいと思います。

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2007年5月19日 (土)

TL922は手がかかる(5)

コレが最後になるかな。(だったらいいんですけど・・・)

内容は、こちらの記事のパクリで、フィラメント突入電流(Inrush Current)防止策です。

Tl922_20_1 手持ちのタイマーリレー(OMRON MY2V)を調べるとMAX 30秒で、これでは時間が長すぎなんで、中身を開けてCR時定数を変更しようと思ったのですが、ご覧の通り結構、複雑で部品が詰まっており、信頼性の面から改造はやめることにしました。

タイマー時間設定を最短にして測定してみると約4秒ぐらいでカチッと動作し、少し長いかなと思いつつも、これでやってみることとしました。

Tl922_18

同じスペースにリレーを配置しました。

Tl922_19 抵抗はセメント抵抗47Ω5Wを2つ入れてます。

結果として4秒でも問題なさそうです。その間、フィラメント電圧は約2.5Vとなり、メータランプなども暗く点灯しました。

この抵抗、どれだけ熱を持つか、スイッチON直後に触ってみたところ、アッチッチ状態で触れません。しかし、数秒間だけなんで断線したりはしないでしょう。しかし、杉山さんのブログでも書かれているように、何らかの理由でタイマーリレーがONにならなければ、発熱して事故に繋がるのは間違いありません。電源投入時のみ、リレーがONし、定常状態になればOFFする回路ができれば良いのですが。

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2007年5月13日 (日)

TL922は手がかかる(4)

Tl922_17 今回は、スタンバイ回路をトランジスタでスイッチングする方式にしてみました。

出所は望月さんのページそのままです。但し、紹介されているトランジスタは入手困難だったため、大阪 日本橋の共立で入手できた2SC2542 (Vceo=400V, IC=5A, PC=40W @105Yen)と2SA1091 (Vceo=-300V, IC=0.1A, PC=0.4W @52Yen)でダーリントンを組みました。

確かにこれで、100Vリレーを直接、トランシーバが送受切り替えをおこなうことはなくなったのですが、PNPトランジスタ(NPNとPNPでダーリントン)で少ない電流でスイッチングするようにしただけなので、結局はスタンバイ端子にDC100Vが発生してしまい耐圧がオーバーしする場合は向いていないようです。

こちらのページのようなフォトMOSリレーを使う方が、どんなリグにも対応するので良いと思われます。

Tl922_16 ご参考までに交換した送受切り替えリレーを撮影しておきました。一般的なDC100V 1回路2接点リレーを2個に交換しただけのハナシです。(交換は簡単でした。)

このリレーに交換した後、送信から受信に戻った時、急に感度が落ちる症状は発生しなくなりました。容量の大きいパワーリレーの仕様書には、微小負荷の開閉には使用しないようにと但し書きがあるものが多いです。(例OMRON ハイパワーリレーLYタイプ)

接点に電位差が発生して微弱な信号が通過できなくなるんでしょうね。

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2007年5月 1日 (火)

TL922は手がかかる(まとめ)

Tl922_8

  TL922の不具合点のまとめです。他にもあるようでしたらご指摘ください。

 

 

 

 

 

①パラスチック発振の問題
 1-1 プレート回路のパラ止めがVHF帯でHigh Qである。
   →Low VHF-Q パラスチックサプレッサーの採用
  →グリッドRFCを除去し、直接接地する。

②3-500zパラレル動作に関する問題
 2-1 フィラメント配線の順番
  →配線の変更

 2-2 フィラメントを直列接続させて点火しているため
   フィラメント電圧の高/低が生じる。
      (3-500zはもともとトランスレス式真空管のような規定がない)
  →対策は困難

③フィラメントラッシュカレントの問題
 3-3 ラッシュカレントにより、フィラメントの変形
    あげくの果てはGKタッチにつながりうる。
  →ステップスタート回路追加
  →フィラメント電圧が高めなので、5Vを超えないよう
   微調節する必要有り

④送受切り替え回路(スタンバイ回路)がDC 100Vで動作
 4-1 無線機のリレー接点耐圧を超える場合が多い。
  →スイッチングトランジスタまたはフォトMOSリレーなどによる
   低電圧化

⑤送受切り替えリレーの問題
 4-1 切り替え時間が遅い。
 4-2 むき出しのリレーのため接触不良が起こる。
    (特に微弱信号を通過させる受信時に問題)
  →バキュームリレーに変更すれば理想的だが・・・

⑥筐体からのスプリアス
  →分解し、ネジ留め部の塗装をはがしてシールドを
   強化すると低減するとのレポート有り。

⑦その他、保護回路/クーリング
 7-1 バイアスツェナーダイオードの破壊
  →高圧回路にサージ吸収用抵抗の挿入、保護ヒューズの
   挿入

 7-2 冷却不足対策
  →ファン前にある黒いパンチングメタルは不要??

海外のWebで TL922 Mods というページを見つけました。AG6K氏の内容を忠実に実装し、写真で解説しているので解りやすく参考になります。

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TL922は手がかかる(3)

実際に行った対策です。

Tl922_14 非常にキタナイ配線なんですが、とりあえずツェナー関係は、前回と同じものに取替えました。

そして、重箱に書いてあった保護ヒューズを追加しました。(ヒューズフォルダ内に2Aを入れてます。) ・・・・ しかし、ホントウにこれでツェナーが保護されるのかは実際に起こってみなければわかりません。

パラ止めは、手持ちにあった30Ω5Wの金属皮膜抵抗(レンガ色のやつ)に交換。

・・・写真を撮るのを失念

Tl922_3 これは前回に行ったフィラメント電圧調整です。白いテフロン線を直列に入れて5V以下となるようにしました。熱を持ちますが、テフロンなので大丈夫です。

Tl922_15 やけに大きい送受切り替えリレーも交換。真空リレーが理想的なんですが、もう少し小さく、カバーが付いているものに交換しました。

このリレーについているスパークギャプ、取り説によると、切り替え時間が遅いためONになる前にドライブが掛かり、高電圧が発生し、その対策とありますが、コレ、設計からしておかしいのでは・・・。

後は、ステップスタートとか、スタンバイリレー回路の低電圧化などまだまだありますが、とりあえずこの状態で様子を見ることとします。

Kenwoodだから大丈夫と思って購入したTL922ですが、技術的には確立されていない所が多くあるのは残念です。開発当時の技術者は、他メーカのマネをした設計とし、そこまで判らなかったんでしょう。まぁ、世の中、完璧な真空管式リニアアンプなんてなさそうな気もしますが・・・Henlyもトランスがレアショートしたりいろいろとありますから。

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