2023年5月14日 (日)

古いテスターはハカイダーとなる危険性

三和の古いテスター、普段はあまり使っていないCX-505です。
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単三電池が液漏れして、フォルダーとなっていた金具がボロボロになっていました。そこで、市販されている単四電池に変更です。

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単三電池が付いていたところにぴったりと収まり、修理完了。

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しかし、抵抗レンジのX10に使っている22.5V電池が入手困難です…

だが、良く考えて見ると・・・
今の時代では、22.5Vも印加してしまうと一瞬で破壊されてしまうデバイスが多数あることにふと気づきました。
例えば3.3V系で動作するCMOS, CPU などなど。不用意にこのテスターで導通を測定すると知らぬ間にそこらじゅうのデバイスを破壊していたという恐ろしい結果になることがわかりました。これ、名付けて「ハカイダーテスター」です。

22.5Vの電池は入手できなくなって良かったと考えることに。

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2023年4月30日 (日)

Collins KWM-2A の修理とTwitterでのプチバズリ

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知り合いのOMさんよりCollins KWM-2Aを修理してくれないかと依頼があり、引き受けました。
1960年代に販売され、26,000台も製造された機種でTRIOやYAESUのSSB機のお手本になったような先駆け的存在な無線機です。

受信も送信もできません・・・

AFからチェックしていきました。VRを上げるとサー音は出るのでIF以降は生きており、それより前に不具合が。
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リレーに接触不良があることを突き止めました。50年前のリレーなんて当然入手できないので接点洗浄ってことで分解です。IPAを染み込ませた紙で接点を擦ると真っ黒・・・。これで受信はできるようになりました。

でも送信がダメです。

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この機種はCWやTUNE時は1750Hzのトーン発振器を動作させて、いわばマイクの前で口笛を吹いてシングルトーンを出すしくみになっています。1750Hzはスペアナで見ることできないのでオシロも登場させての原因探りとなりました。

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内部配線はこんな具合…スパゲッティ??  カオス??? 配線を追いかけるのか非常に大変。

この写真をTwitterに上げることで後述する「プチバズリ」が発生します。

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送信できない原因はコレでした。
(写真みても何の部品だかわからないと思う、多分)

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これ、バランスドモジュレーターに使っている4本をワンパッケージに入れたクワッド・ダイオードなんです。当然、こんなものありません。無いので作るしか対策は無しです。

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1S73Aというゲルマニュウムダイオードが多数所持しているのでこれでブリッジを組んでみることに。「ブリッジ」じゃありませんでした、似ているけど向きが異なり、これはリングダイオードですよね。

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ピンボケで見ずらいですが、うまく動作しました。
(キャリアバランス調整は必要)

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米国仕様なのでAC 115Vで動作させるのが通常、それをAC 100Vで動作させているのでこんなもんです。

まだまだ不具合はありますが、ひとまず動作するところまで持ってくることには成功です。

<バズリの原因>

あのカオスな配線をTwitterで見た方。。。

2500以上のいいね、940のRT、30万 PV・・・が付きました。
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そのコメントは。

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多くのコメントが「なぜ基板を使わないんだ」という意見。
今の技術者はシャーシ+ラグ板でこのような配線を行っていた時代を知らないので「配線において基板は基本であって必然なもの」と考えているようで、この配線が新鮮に映ったんでしょうね。確かにあの配線で20年間に渡り26,000台も製造されたのは不思議ですが、ジェネレーションギャップを感じた次第です。

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2023年4月16日 (日)

中国より仕入れたアクリル板を使ったニキシー管風時計

Aliexperssより表面実装部品(LED, CPU他)のハンダ付が必要なキットを購入してみました。

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フルカラーLED 122個(ハンダ箇所732)、48pin QFP CPUとなかなか難易度は高いです。ローガンと戦いながら苦行を楽しむって感じ。

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60個のアクリル板、保護シールを取るのもかなりめんどうな作業。

組み立て後「3」のみ色が正常でないことに気づき、それで数時間悩むことに。配線図が無いので使ってある中国製のマイコンのデータをダウンロードしてみたり…(中国語で全くわからず)、ヤマカンでテスターで追ってみたり。やっとLEDのハンダブリッジだと解った時はおもいっきり安堵しました。

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2023年3月 3日 (金)

数年ぶりに和文電信を叩いてみる


少なくとも5年以上やっていなかった和文電信を叩いてみた。これだけ期間が開いても指は覚えているようで、ところどころ打ち間違いはあるものの定形QSOパーターンを打つことができた。

ちなみに打った内容は・・・

ホレ ホレ コンバンワ ドウモオコエガケアリガトウゴザイマス ワタシノナマエハ ニシムラ ニシムラ トモウシマス コンゴトモヨロシクオネガイシマス ラタ DE JF3DRI KN

1アマの電気通信術試験に何度も落第して苦労したことと、いっとき21MHzの和文電信グループに加わってやっていたことも、覚えている要因になっていそうです。

私の和文電信に関する感想は以下のようなものです

・試験は別として一字一句、紙に筆記するものではない。符号そのもので相手の言葉を理解するもの。
・和文QSOにおいては名前、QTH、QSLカードの扱い程度を集中して書き取り後は適当に流す。
(欧文ラバスタも同じ)
・キーイング速度は、遅くとも速くともダメ。自分に合ったちょうど良いところがある。
・何気ないおしゃべり能力が試される。
・その意味では和文QSOをやるYL局には絶対負ける、井戸端会議能力は男性はかなわない。

どっぷりと和文QSOにハマることは無いと思いますが、パソコン画面からFT8でDXをぽちぽちするのもそろそろ飽いてきたことだし忘れない程度にやっていきたいと考えています。

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2023年2月14日 (火)

RAYTHEON 6KN6=6KD6ではないかという考察


もう真空管集めとか、真空管で何かを作ることはやらないことにしているのですが、染み渡ったクセでオークションを見るとつい不要なものを落札してしまいます。

6KN6いう聞き慣れないCTV用水平出力管が出品されていたので落札してみました。RAYTHEONブランドだけどグリーンベルトだしひょっとしたらこれは…ということで。

そんなタマ知らんわ!! ってことで当然誰も見向きもしないネコマタギなので4本1,100円で落札。
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で、その目論見は東芝の6KD6を名前を変えてRAYTHEONブランド(RAYTHEONは軍事企業で民生品作っていない??)で輸出していたものではないかということで、東芝の6KD6と外観比較してみたところ全く同じでした。(写真の左が6KD6です)
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マイカ板の形状も同じ。これは、まず間違いなく東芝の6KD6です。MADE IN JAPANとも書かれてますし。

6KN6という真空管の規格を調べてみましょう。
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6KD6とは微妙に規格が異なっています。しかし、注目するところは

「2 Section in Parallel 」

と書かれていることです。文字の通り、2つのユニットをパラレル接続して封入となってます。大量生産されコスト面で非常にキビシイ要求される、カラーテレビの水平出力管がコストのかかる2つのユニット封入なんてするでしょうか??

私はこう推察しました。

開発当初はパラレル接続したものだったが、6KD6と差し替えてみるとそのまま使えた。
しかもコストが安い!! なので保守用として東芝の6KD6を6KN6とマーキングして売ってしまえ!!

FTDX401やFL-2000が手元に無いので、実際に挿して使えるかの検証が必要で100%そうだという確証はありませんが、まず間違いないと思われます。


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2023年2月13日 (月)

10m/30m WAS完成

10mと30mのWASが完成したので、30m~10mの6バンドでWASができました。

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10mは最後に残ったのがRI ロードアイランド、30mはND ノースダコタでした。

・10mは、このところのSSN上昇でコンデションが良くなるのはいいんてすが28.074MHzの混雑はすざまじく出る隙間が無いような状態となり、欲しいところが見えてもQRMで潰される状況が続きました。その中でK1FTと交信することに成功しました。

・30mは、当初視野に無かったのですが完成したとの声をあちこちから耳にしWAS探しをすることに。このバンドは向こうが明るい時間帯にも飛ぶので、どんどん増えて行きました。ちなみに米国では何故かこのバントは200W制限があり、とんでもなく強いという局はいない感じです。出ている局も少なく10.136MHzは珍局が出ていない限りいつもすいています。すいているので、SN=-15dB以下の局でも案外ちゃんと取ってくれました。しかし、最後に残ったNDはなかなかできません。アマチュア局の絶対数が少ない州であり、またハイバンドのコンデションが良いのでみんな上の周波数で運用していると思慮しました。そんな中、ようやくNS0Qを見つけQSO成立しました。

JTAlertを使っていたので30m WAS完成したよのつたない英語でメッセージを送付してみました。通じたようでCongが返ってきたのは嬉しかっです。
Ns0q

残るは40mのVT, DEですがJAがSRの時間帯と向こうがSSの重なる時間帯が季節が進み、存在しなくなったため朝からは東海岸がまったくみえなくなって、秋まで待つ必要があるかもしれません・・・。
Na_20230213100501

その他160/80/6mですが、6mは毎年のごとく気合を入れてマルチホップEsで狙うにせよ、160/80は無理そうです。
DXCC オナーロールは難しいですがWASハントはなかなか楽しませてくれました。

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2023年1月20日 (金)

12m WAS完成と40m WASの考察

40mと12m、どちらが早くWASを完成するか試していたのですが最近のSSN上昇に共なって12m朝のコンデションが良く12m WASが先に完成しました。
12m_was_2

途中までは同じペースで増えていたのですが1月に入ってから北米東海岸の難所が良く見えるようになり、足踏みしている40mを横目にラストスパートで一気に完成したという感じです。最後はロードアイランド(RI)でした。100W + RDP で完成するのですから、驚異的と言ってもいいかも。

一方、40mは難所東海岸のコンデション(パス)と局が少ないワイオミング州が見つからずで進みません。
残りデラウェアDE, ロードアイランドRI, バーモントVT, ワイオミングWYの4つ。

(日本が夜のパス)
Aa1bs_02
(日本が朝のパス)
Aa1bs_01

40mは基本的に昼間はDX向けに飛びません。

東海岸とのパスは

・JAが夜で向こう側が日の出時間
・JAが日の出で向こう側が夕刻~夜

の2つあり、これを狙ってワッチしているのですが、コンデションとQRMが多いせいもあってなかなか難しいです。
10mも残り2つ(RIとVT)なので並行して狙っていきたいと考えてます。

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2023年1月10日 (火)

オシロスコープ時計、アナログオシロとデジタルオシロの比較

ラジオペンチさんのブログに掲載されているESP32を用いたオシロスコープ時計のスケッチ
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-1069.html
を書き込んでアナログオシロとデジタルオシロで同時表示し比較してみました。X,Yなのでデジタルオシロはきれいに描画できずまた遅れも生じます。

押入れに鎮座している、古い低スペックのアナログオシロの使い道ってところでしょうか。

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2023年1月 3日 (火)

年末・年始はソフトを触りたくなる。

なぜだか、年末年始になるとArduino とかESP32を触りたくなります。


最初にアニメキャラのBitmapを出すようにしてみました。これだけで何時間かかったことやら。フォントもいろいろいじってみたり。自作する上では他人様が作ったもの、そのまま作るよりちょっとだけでもオリジナリティ出したいもんね。

Si5351A, 1.3インチOLED(SH1106), Arduino Pro mini(3.3V) を使っています。

Si5351a

難解なSi5351Aもようやく使いこなせるようになりました。


こんなのも作ってみたりして。

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2023年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。


リンク埋め込みがうまくいかない…
Hny_2023

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