カテゴリー「TL922」の11件の記事

手を加えると大変良いアンプに。

2016年2月23日 (火)

TL-922 送受切り替えリレー交換

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KENWOOD リニアアンプ TL-922 受信が途切れるとのことでお預かりしました。送受切り替えリレーの不具合であるのは、確定しており、治療方法として・・・

 ①現リレー接点を洗浄する。
 ②密閉型のリレーに交換する。


のいづれかを提案したところ、②をオーナー様は選択されました。改造に当たるため、本来は実施しないポリシーですが、私の所有TL-922で実績があるので提案/お受けした次第です。
更に、真空リレーへの交換も要望ありましたが、入手難だし、大きな改造となるため、そこまではご勘弁いただきました。

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取り外したパワーリレー。接点がむき出しだし、大電力パワーリレーは微弱信号を通す用途に使ってはならないと仕様に明記されています。目視したところ、接点が酸化して確かにこれではダメだという感触でした。

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リレーの規格をいろいろと調べ、使えそうなものを探したところ、オムロンのロングセラー品、G2R-1が目に止まりました。単極なので、これを2つ使ってやろうという魂胆です。DC 100V仕様が必要なので、即納できるところは無く、一週間程度の納期で入手しました。

すいません、交換後の写真を撮り忘れたようでありません。過去のTL-922カテゴリーの中に、私のTL-922で実施したものがあるので、参考にして下さい。

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例のごとく、不安定要素であるグリッドRFCを除去し、ベタアースに。そしてフィラメント配線変更とカップリングコンデンサー強化を実施しました。

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更にアースリターンの強化。プレートVCからグリッド近辺へ近距離で配線。

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既にKenwoodのサービスに依頼されたようで、送信管3-500zAmperex製となっていました。IP=500mA, IG=150mAで1kW以上をマーク。もう少しドライブを上げても大丈夫ですが、無理しないでこのあたりで使うのが良いと思われます。

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2012年9月15日 (土)

TL-922電源スイッチ破損、交換

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 電源スイッチが突然入らなくなり、交換となりました。TL-922が持つ傾向不良(持病)の一つのようで、検索すると事例が沢山、出てきます。あ、これは自分のTL-922デスHi。
 (写真は交換後のもの・・・)


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2012年6月 1日 (金)

TL922バンドSW交換・・・(2)完

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 完成後のテスト中の風景。輸出仕様 (1kW化) がされていなかったので、オーナー様に聞いたところオリジナルの500W出力のままで良いとのことでそのままです。

3-500zは輸送中に振動で壊れてはいけないので、抜き取って送っていただき、私有のタマでテスト。


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TL922バンドSW交換・・・(1)

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  7エリアからTL922のバンドスイッチ交換依頼がありました。純正品はもうメーカーに在庫がなく、JA1IIV窪寺さんが頒布してらっしゃるのはご存知かと思います。オーナー様は、自分で交換するのが無理なので、窪寺さんからDRIラボなら依頼すればやってくるのでは? と紹介があったようです。
 TL922は、カテゴリーを作った程、手を入れる箇所が多く全てをやるのは負荷が大きすぎるので ①バンドスイッチ交換と ②グリッドRFC除去、直接アース この二つに限定し、お引き受けすることとしました。

シャックがある2階まで階段を1段づつ持ち上げるのは、大変でした。なにせ32kgあるんで・・・体重45kgのワタシにはきつい^^。ヘタすると、腰を悪くしてしまう。


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2007年5月26日 (土)

TL922は手がかかる(4改)

スタンバイリレー回路、何か良いのが無いかと探していたら・・・。

Rery Using Solid-State Transceivers With Older Tube Amplifiiers と題してJan,1988のQST誌にSB-220に対して改良する左のような回路がありました。同じ悩みを持っている人はいるんだと。

リレーコイルの接点側だけだとどんなに工夫した回路を考えてもダメで、常に電圧がある電源が必要なんだと改めて気が付きました。良く考えるとあたりまえですね。

次回はこの回路にしてみたいと思います。

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2007年5月19日 (土)

TL922は手がかかる(5)

コレが最後になるかな。(だったらいいんですけど・・・)

内容は、こちらの記事のパクリで、フィラメント突入電流(Inrush Current)防止策です。

Tl922_20_1 手持ちのタイマーリレー(OMRON MY2V)を調べるとMAX 30秒で、これでは時間が長すぎなんで、中身を開けてCR時定数を変更しようと思ったのですが、ご覧の通り結構、複雑で部品が詰まっており、信頼性の面から改造はやめることにしました。

タイマー時間設定を最短にして測定してみると約4秒ぐらいでカチッと動作し、少し長いかなと思いつつも、これでやってみることとしました。

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同じスペースにリレーを配置しました。

Tl922_19 抵抗はセメント抵抗47Ω5Wを2つ入れてます。

結果として4秒でも問題なさそうです。その間、フィラメント電圧は約2.5Vとなり、メータランプなども暗く点灯しました。

この抵抗、どれだけ熱を持つか、スイッチON直後に触ってみたところ、アッチッチ状態で触れません。しかし、数秒間だけなんで断線したりはしないでしょう。しかし、杉山さんのブログでも書かれているように、何らかの理由でタイマーリレーがONにならなければ、発熱して事故に繋がるのは間違いありません。電源投入時のみ、リレーがONし、定常状態になればOFFする回路ができれば良いのですが。

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2007年5月13日 (日)

TL922は手がかかる(4)

Tl922_17 今回は、スタンバイ回路をトランジスタでスイッチングする方式にしてみました。

出所は望月さんのページそのままです。但し、紹介されているトランジスタは入手困難だったため、大阪 日本橋の共立で入手できた2SC2542 (Vceo=400V, IC=5A, PC=40W @105Yen)と2SA1091 (Vceo=-300V, IC=0.1A, PC=0.4W @52Yen)でダーリントンを組みました。

確かにこれで、100Vリレーを直接、トランシーバが送受切り替えをおこなうことはなくなったのですが、PNPトランジスタ(NPNとPNPでダーリントン)で少ない電流でスイッチングするようにしただけなので、結局はスタンバイ端子にDC100Vが発生してしまい耐圧がオーバーしする場合は向いていないようです。

こちらのページのようなフォトMOSリレーを使う方が、どんなリグにも対応するので良いと思われます。

Tl922_16 ご参考までに交換した送受切り替えリレーを撮影しておきました。一般的なDC100V 1回路2接点リレーを2個に交換しただけのハナシです。(交換は簡単でした。)

このリレーに交換した後、送信から受信に戻った時、急に感度が落ちる症状は発生しなくなりました。容量の大きいパワーリレーの仕様書には、微小負荷の開閉には使用しないようにと但し書きがあるものが多いです。(例OMRON ハイパワーリレーLYタイプ)

接点に電位差が発生して微弱な信号が通過できなくなるんでしょうね。

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2007年5月 1日 (火)

TL922は手がかかる(まとめ)

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  TL922の不具合点のまとめです。他にもあるようでしたらご指摘ください。

 

 

 

 

 

①パラスチック発振の問題
 1-1 プレート回路のパラ止めがVHF帯でHigh Qである。
   →Low VHF-Q パラスチックサプレッサーの採用
  →グリッドRFCを除去し、直接接地する。

②3-500zパラレル動作に関する問題
 2-1 フィラメント配線の順番
  →配線の変更

 2-2 フィラメントを直列接続させて点火しているため
   フィラメント電圧の高/低が生じる。
      (3-500zはもともとトランスレス式真空管のような規定がない)
  →対策は困難

③フィラメントラッシュカレントの問題
 3-3 ラッシュカレントにより、フィラメントの変形
    あげくの果てはGKタッチにつながりうる。
  →ステップスタート回路追加
  →フィラメント電圧が高めなので、5Vを超えないよう
   微調節する必要有り

④送受切り替え回路(スタンバイ回路)がDC 100Vで動作
 4-1 無線機のリレー接点耐圧を超える場合が多い。
  →スイッチングトランジスタまたはフォトMOSリレーなどによる
   低電圧化

⑤送受切り替えリレーの問題
 4-1 切り替え時間が遅い。
 4-2 むき出しのリレーのため接触不良が起こる。
    (特に微弱信号を通過させる受信時に問題)
  →バキュームリレーに変更すれば理想的だが・・・

⑥筐体からのスプリアス
  →分解し、ネジ留め部の塗装をはがしてシールドを
   強化すると低減するとのレポート有り。

⑦その他、保護回路/クーリング
 7-1 バイアスツェナーダイオードの破壊
  →高圧回路にサージ吸収用抵抗の挿入、保護ヒューズの
   挿入

 7-2 冷却不足対策
  →ファン前にある黒いパンチングメタルは不要??

海外のWebで TL922 Mods というページを見つけました。AG6K氏の内容を忠実に実装し、写真で解説しているので解りやすく参考になります。

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TL922は手がかかる(3)

実際に行った対策です。

Tl922_14 非常にキタナイ配線なんですが、とりあえずツェナー関係は、前回と同じものに取替えました。

そして、重箱に書いてあった保護ヒューズを追加しました。(ヒューズフォルダ内に2Aを入れてます。) ・・・・ しかし、ホントウにこれでツェナーが保護されるのかは実際に起こってみなければわかりません。

パラ止めは、手持ちにあった30Ω5Wの金属皮膜抵抗(レンガ色のやつ)に交換。

・・・写真を撮るのを失念

Tl922_3 これは前回に行ったフィラメント電圧調整です。白いテフロン線を直列に入れて5V以下となるようにしました。熱を持ちますが、テフロンなので大丈夫です。

Tl922_15 やけに大きい送受切り替えリレーも交換。真空リレーが理想的なんですが、もう少し小さく、カバーが付いているものに交換しました。

このリレーについているスパークギャプ、取り説によると、切り替え時間が遅いためONになる前にドライブが掛かり、高電圧が発生し、その対策とありますが、コレ、設計からしておかしいのでは・・・。

後は、ステップスタートとか、スタンバイリレー回路の低電圧化などまだまだありますが、とりあえずこの状態で様子を見ることとします。

Kenwoodだから大丈夫と思って購入したTL922ですが、技術的には確立されていない所が多くあるのは残念です。開発当時の技術者は、他メーカのマネをした設計とし、そこまで判らなかったんでしょう。まぁ、世の中、完璧な真空管式リニアアンプなんてなさそうな気もしますが・・・Henlyもトランスがレアショートしたりいろいろとありますから。

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2007年4月29日 (日)

TL922は手がかかる(2)

ちゃんとパワーも出たし「これで大丈夫だ」とエージングしていたら、アイドリング電流が流れていない受信時に、突然「パンッ」と音が鳴りました。反射的に電源を切り、中を見てどこがスパークしたのか・・・じっくりと見たのですが、その時は判りませんでした。

もう一度組み立てて、電源を入れなおすと、正常に高圧は出るものの送信にするとやけに多くアイドリング電流が流れてることに気がついた。あ、これは・・・ツェナーダイオードが破壊しショート状態になったことにスグ気がつきました。

Web本体に書いてあるとおり、前回にも飛んだので大きなコレクタ損失をを持つトランジスターで擬似的に損失の大きなツェナーに変更していたのですが、どうやらこれがショートしてしまったようです。

ツェナーが飛んだ理由と考えられる要因、それは以外なところにありました。

コレが原因です。

Tl922_10  これはTL922の「パラ止め」。一見、何もないようですが・・・。

 

 

 

 

 Tl922_11

横から見ると・・・ 破壊している!!!!

Right側のみ。Left側は正常。

Tl922_12  中の抵抗を取り出してみると、この通り・・完全に破損していた。

コレが「パンッ」音の原因かは定かではありません。

でも、いつ壊れたんだろうか?? 破裂音が鳴った時は、スタンバイ状態だったんだけど。

焼けたグリッドRFCもRight側。何か関係ありそう。

  この抵抗が破壊しているかは見つけにくいです。ソリッド抵抗は確かに高周波特性は良さそうですが、変色とか無いので正常なんか、異常なんかわかりにくい。

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 破壊したバイアス用半導体素子のすべて。

右が最初に飛ん純正のITT製7.5Vツェナーダイオード。2SC2580とガラス製1Wツェナーで代用していた。

ちなみに2SC2580はVcbo=180V , PC=90W , Ic=9Aの容量を持っているが、ツェナーもろともすべてショート状態になっていた。一瞬で破壊させるパワー・・・異常発振なのか、どこかで高圧がスパークしたためなんか・・・。高出力真空管アンプは奥が深いです。

 

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