カテゴリー「無線機修理/リストア」の270件の記事

末永く大切に・・・

2017年5月21日 (日)

FT-901SD 100W改 スパゲティ配線をさぐる

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YAESU FT-901SD 100W機に改造したもの。入手したが、パワーが20W程度しか出ないとのことでお預かりしました。

WARC付きでディスプレーがアンバー色、ディマー付きなので、最終モデルですね。YAESUは同一機種でもいろんなバージョンが有って、修理屋泣かせなのはこれまでの経験から・・・。

実際に稼働させ、現在の状況を把握すると・・・。

①パワーは40W~60Wは出ている。
②SSBだとALCはちゃんと振れる。


②の状況から、ドライブは正常に掛かっており、そこまでは問題無いと判断できます。怪しいのは、ファイナル球がボケている、Sg電圧が低い。この2つに絞れます。

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推測は当っており、送信時のファイナル6146B Sg電圧を測定すると、160Vと低く、これでは100W出ないです。さて、Sg電圧を低減させる条件を調べると・・・。

①FSK,  AM,  FMモードの時。
②28MHz帯バンドの時。


この2つで、まずは①の条件において、LSB, USB, CW時になぜ低減されてしまうかチェックから捜査開始。モードスイッチ部は配線がスパゲッティ状態でワケワカメ・・・。1本、1本入念に回路を追ったところ、こちらは問題なしとなりました。

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では28MHz帯パワーダウン回路ということで捜査すると、明らかに間違ってました。どうやら、10W⇒100W化する時に配線を間違ったようです。最終的には写真の黄色い線を直接接続することでOKとなりました。


<WARCバンド送信開放>

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送信テストをしている時に10/18/24MHzが送信不可になっていることが判明しました。さて??  どこにも資料が無く、配線図とにらめっこしながら調べていくと。。。ダイオードカットとかではなく、バンドスイッチの配線変更が必要だということがわかりました。

左が作業前、右が作業後です。

後から気がついたのですが、FT-101Zも同様なようです。

その他、トラッキング、マーカー発振器周波数調整、カウンター部リファレンス周波数調整などを実施し、完了としました。上から見るとスッキリしているのですが、裏から見ると配線がごちゃごちゃで手ごわかったです。

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2017年5月 6日 (土)

MFJ-259 電源逆接

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MFJ-259 アンテナアナライザー、電源のプラス、マイナスを逆接し動作しなくなったとのことでおあずかりしました。

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非常にメンテナンス性が悪く分解するのも一苦労な機種です。やっと分解できて目視チェックすると・・・3端子レギュレーターが壮絶死してしまってました。交換したところ、カウンター部は働きましたが、発振しないようで、まだ動作しません。

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回路の電圧を調べたところ、A点の電圧が高くQ3がONになっていないことがわかりました。このMOS FETは、発振回路にAGCをかけて発振出力を一定にするものです。ゲート電圧も来ていなかったのでOPアンプが不良であると推測できます。

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LM324、幸いにも手持ちがあり、またソケット式になっているので交換してみたところ、元気に発振が始まりました。逆接で、これも壊れたようです。

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また逆接すると同様なことが起こるので、基板パターンをカットし、逆接防止ダイオードを取り付けることとしました。これで安心です。後継のMFJ-256Bはちゃんとこのダイオードが入れてありました。

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左側が50Ωのダミーロード(SWR=1.0),  右側が100Ωの抵抗(SWR=100/50=2)、メーター指示が正しく出るように再調整し各バンド別に発振するかを確認し、完了としました。

当機種は、原因究明より、分解/組み立てに時間が掛かってしまいました。ややこしい構造をしています。

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2017年4月24日 (月)

FT-301SとIC-371、整備と修理

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YAESU FT-301S 初にお目にかかります。YAESU初のオールソリッドステート機ですね。送信がうまくできない、受信もチェックして欲しいとのことでお預かりしました。

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先般、修理したFT-221と筐体は同じ。そこにHFを詰め込んだというイメージです。プラグイン式になっており、こちらもエキステンダーボードが無ければ完全な調整はできません。


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状況を調べてみると、回路は正常動作しており、受信最大点と送信最大点が異なるという症状でした。FT-101と同じくギロチンが付いており、トランジスター式であるがTUNEツマミでバンド別に合わせ込む必要があります。
写真の通り、トリマーが多数付いており、バンド毎の調整は結構めんどうでした。このトリマーだけではなく、裏面にも調整箇所があります。

トラッキングのやり直し、マーカー周波数の合わせ込み、キャリアポイントなど一連の調整を実施することで問題なく、10W出るようになりました。デュアルゲートMOS FET 独特のミキサーノイズ音ですが、感度も十分となりました。

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ICOM IC-371 ものすごく感度も悪く、出力もほんの少ししか出ないとのことです。チェックしたところ、確かにその通りでした。

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送信も受信も同時にダメ」一番考えられるのは、ローカル発振器の出力レベルが落ちているのではないかとメボシを付けました。

スペアナでレベルを測定したところ、大当たり。-44dBmしかありません。


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PLLユニットに問題があることは確実です。配線図と照らしあわせながら、ワンターンコイルを近づけて、360MHz台の局発レベルを探ると・・・ あれれ、-10dBmと高いレベルがあるではないですか!!


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ここまで詰めると、配線の断線かハンダクラックしかないと確信。PLLユニットの基板を外してみると驚愕の事実が・・・。
「ハンダ付けされていない!!」

出荷検査をすり抜け30年間、接触だけで動作してきたのですね。基板面とこのハンダが外れたリード線の間の微妙な容量Cで360MHzが弱く通り抜けるのも高周波のイヤラシイところ。デジタル回路だと、完全に動作しませんから。

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きちんとハンダ付けを行い、再度RF YGRユニットで局発レベルを見ると、ごらんの通りレベルがガンと上がり、同時に感度も送信も正常になりました。


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オーナー様が懸念されていたリチウム電池ですが、まだ十分残っており、10年程度は大丈夫でしょう。


その他、メーターランプのLED化、一連の再調整を実施し、完了としました。

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2017年4月16日 (日)

FT-102 いつもの故障では無かった

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FT-102 何台も修理しているので、楽勝だと考えていたのですが思いの外手こずりました。故障依頼内容は下記の通り。

 ① 各バンドメインダイヤル回し低い周波数側で発振停止する。
 ② 感度が悪い。
 ③ 周波数ズレがある。


まずは①から。

確かに、どのバンドも低い側で発振停止し、デジタル表示が消えて受信も送信もできなくなってしまいます。まず、疑ったのはVFOそのものがバリコンの接触不良が起こって、停止するのではないかと・・・。

VFOの出力を取り出して単独で診ると、5.5~5.0MHz正常発振しており問題ありません。では何か??? 特定のバンドだけなら、当機種はPLLを使っているのでそのバンドのVCOアンロックが考えられますが、全バンドがアンロック???  はて???

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周波数構成図を見ると、丸で囲ったBPFが怪しいとメボシを付けました。ここがズレると全バンドアンロックする可能性は大きいです。


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大当たりです。スペアナで診ると、低い周波数側で大きく信号レベルが下がって、BPFの特性がズレてました。平坦になるよう、再調整することで、正常にロックするようになりました。


②感度が悪い。
102_01a これまで何台も交換してきたリレーをまずは疑ったのですが、既に交換されており調べたところ接触不良は無く、問題ありません。このRFユニット以降に問題がありそうです。

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RFユニット以降はIFユニットです。まずは、IFT関係をざっと再調整してみました。少しは良くなりましたが、まだ感度は十分に上がりません。

そうこうしているうちに搭載してあるCW ナローフィルターを通すと、ガンと感度が上がることに気が付きました。


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ナローフィルターを入れた信号通過経路は青色、通常は赤です。となると、矢印で示したスイッチングダイオード(ショットキーバリアダイオードが使われている)が怪しいと考えらます。1SS97はもう入手困難ですが、販売店を見つけ、手配/交換してみましたが、大きな変化無し。

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うーん、これは何だろう??? もう一度原点に帰ってIFTの調整をやってみたところ、コアが中に入りきってもピークが得られないものを発見。このIFTが不良となっていると判断しました。


さて、どうしようか? 前回やった苦肉の策が、ここでまた活きてきました。上記の配線図にあるATTをパスしてゲインを稼ぐことです。そもそも、ここにATTが入っていることが理解できません。強いていえばナローフィルターを通す時のロスを補正することでしょうかねぇ。

ATTをCでパスすることでIFゲインが上がり、十分な感度が得られるようになりました。

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Fズレはリファレンス調整にて、その他WARCバンド開放されていなかったので開放処理、各箇所の再調整と動作確認、スイッチ類の洗浄、ガリオーム対応を実施し完了としました。

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2017年4月 4日 (火)

FT-221 修理、複雑な回路だった

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YAESU FT-221 古い2mオールモード機です。症状として・・・。

  1.送信不可。
  2.FMスケルチ効かず。
  3.ダイヤル照明切れ。


とのことでお預かりしました。

<送信不可>

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数時間に渡って、ずいぶんあちこち調べたところ、モードスイッチを切り替える際に一瞬だけパワーが出ることを発見。なんのことは無い、モードスイッチの接触不良でした。
理由が分かれば簡単なんだけど、発見するのが大変なんですよね、修理って。


<FMスケルチ効かず>

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当機種はプラグイン式基板になっていて、ピンポイントでの不良部品特定を実施するにはエキステンダーボードが必要です。入手できないので、スケルチに関するトランジスターを交換してみることにしました。
運良く、2つのTrを交換することでスケルチが効くようになりました。


<ダイヤル照明のLED化>

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一度交換してあったのですが、また切れてそのまま浮いた状態になってました。電球の取り付けゴムも無くなっており、考えた結果、アース側をシャーシから取ることとし、タマゴラグを近くのビスで固定し、LEDのマイナス側をそこに接続する方法で対応しました。これも結構めんどうな作業でした。併せて、メーターの電球もLED化を実施。

終わりではなかった。

10分に一回程度PLLがアンロックします。当機種はアンロックすると、メーター照明ランプがチカチカとフラッシュするしくみになっていて、ブチブチ音と共に時々アンロック、元に戻るのくりかえしが発生しました。

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PLL回路をサービスマニュアルどおりに調整しても治りません。PLL回路を眺めると、PUT(Programmable Unijunction Transistor)が使ってあり、その目的も含めて、まる1日考えることに・・・・。PDとか分周の入ったPLL ICを使っていないのでよけいややこしい。

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ようやく気がついたのは、バリキャプの電圧を変えて144MHzから146MHzまでの4バンド分割共振点を調整していること。サービスマニュアルには、ここを受信最大に調整しろとしか書かれていません。このチューニング電圧がPLLユニットにも来ていたということで、これを調整することで難なくロックしました。
(この調整がズレると受信感度低下と共にPLLロックしなくなってしまう)


再調整することで、ようやく安定するようになりました。


<おまけ>

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マイクゲインのとこが2連VRに変更され、TRIOのTS-700と思われるツマミが付いていました。これなにか??? と触ってみるとパワーコントロールになっていました。
詳しい回路は追ってませんが、こんなModsができるのですね。

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2017年3月24日 (金)

FT-1011 送信できない

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YAESU FT-1011 誘導雷があり、受信ができるところまで修復したが、送信ができないとのことでお預かりしました。誘導雷に当たった機種は、お受けしない方針ですが受信ができるとのことだったのでなんとかなりそうという判断でお受けしました。

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当機種は初めてで、何台も修理している FT-1021X と同等なんだろうと思っていたのですが、基板がプラグイン式になっており、全くの別物です。どちらかと言えばFT-1000MPに近い感触です。

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診断するとICが流れるので、ファイナル部は壊れていないと見当を付け、その検証のため、LPF部の前から出力を取り出してパワー計、ダミーロードを接続してみると、正常に出力されるので、ファイナル以降に問題があると判断できました。


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次に通るLPF部に問題があるのは確実です。この状態で、動作させ、LPF切り替えリレーが動作するか診てみると、動作しません。ここで出力がブロックされていることを確認。


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リレーの駆動回路を調べてみると、バンドデータ(BCDコード)は正常に届いているのに、リレーが動かない・・・BCD to Dicimalデコーダ4028とリレードライバーが不良になっていることをテスターで突き止めました。



交換後のバンド別リレー動作確認を兼ねて、動画撮影してみました。バンドスイッチと共に、リレーがカチカチと正常に動き出したことがおわかりかと思います。

しかし・・・まだパワーが出ません。LPF通った以降にも、まだ不具合が残っています。

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入念に調べたところ、送受切り替えリレーが働いておらず、リレードライバーQ6001が不良であることを確認し、交換しました。しかし、まだダメです。リレーが動きません。
またまた慎重に調べたところ、リレーのサージ吸収ダイオードD6006がショートモードで破壊されており、これも交換することでようやくパワーが出て来るようになりました。


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オーナー様は、送受切り替えリレーとSWR検出ダイオードを交換したとのことなので、誘導雷でこの基板内のそこらじゅうの部品が破壊されたことになります。

プラグイン式なので細かい調整はできませんでしたが、各バンド毎に送受問題無いことを確かめ、完了としました。

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2017年3月15日 (水)

DAIWA LA-2065R 144MHzリニアアンプ修理

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DAIWAの144MHz リニア、LA-2065Rの修理依頼です。プリアンプの動作が不安定、音質が歪っぽいとのことでお預かりしました。

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オーナー様からも指摘が有ったのですが、リレーの接点不良です。医者が、横になってお腹を出してと言って、触診するのと同じ要領でリレーを押したりトントンしたりすると感度が変化します。

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代替品はありません。接点洗浄することにしました。
このタイプのリレーは、どうしても経年劣化しますね。今のは、不活性ガスを入れて密封しているようですが。
接点がサイドに有って、磨きにくいのですがなんとか復活させることができました。

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組み立てて、これで完了・・・と思ってテストしていると、SSBモードのキャリコンディレーが働きません。基板を入念に調べると・・・

電解コンデンサの液漏れを発見しました。

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他もやばそうだったので、全ての電解コンデンサを交換することにしました。

SSBの歪は、バイアスが少ないようだったのでを少し多めに設定してみました。また、入出力のマッチングトリマーも再調整実施。モニターしてみましたが、大きく歪んだ音ではありません。もともと、2SC3147はFM用の石なのでこんなものかもしれません。

数時間のエージングを実施、5分程度の連続送信数回で問題ないことを確認し、完了としました。

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2017年3月11日 (土)

FT-736MX整備

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YAESU FT-736MX 50/144/430/1200MHzフル装備の25W機です。Fズレがある、144MHz SSBで長時間喋ると送信音が歪むメーター照明のLED化と明るくして欲しい、その他各部の再調整の依頼でお預かりしました。

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まずはFズレから。このTCXOがリファレンスになっており、430MHzで1.1KHz, 1200MHzで3kHz程度のズレがありました。調整は非常にクリチカルで、数Hz以内に合わせないとダメなようです。いくいらTCXOでも、1200MHzだとドンピシャに合わせても、温度/湿度の影響を受けるのは否めないようです。

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次にLED化を行おうとして、全面パネルをはずすと両面テープで貼り付けてあった基板が剥がれ落ちぶらぶら状態。これでは他とショートする可能性もあるので、写真のようにして対応しました。この基板はボイスユニットのようです。

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先般FT-757でも実施しましたが、横向きの光を利用して照らしているため、LEDの加工を実施しました。また、“明るく”とのことなので、高輝度LED最大の電流を流すよう、電流制限抵抗を調節しました。

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明るくはなったものの、下から照らしているため、これ以上は無理のようです。

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テストを行っている時、音声VRを上げるとある一定の音量以上でが歪む現象に遭遇しました。AF基板を叩くと、ビンビンとなってハウリングを起こしているような状態です。

原因はハンダ付け不良でした。微妙に接触していて、スピーカからの音で接触抵抗が変化するからだったと推定されます。

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50MHz ユニット。
受信はOKですが送信が4W程度しか出ません。再調整すねことで10W出るようになりました。

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1200MHz ユニット。
こちらも5W程度しかでません。調整のやりなおしで10W出るようになりました。

この機種は経年変化で結構ズレるようです。

144MHz SSBで音声が歪む現象はエージングして調べたのですが、結局再現せず不明でした。144MHzのみとなるとパワーモジュールの不良が疑われ、入手/交換は絶望的なので様子を見ていたたくこととしました。

またこの機種で多くある電源ユニットの電解コンデンサ液漏れは、販売店で実施してもらったとのことでした。

これで完了としました。

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2017年2月26日 (日)

FT-50, FV-50C 修理リストア

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YAESU FT-50,  FV-50Vの修理依頼です。SSBモードにすると音が出なくなるとのこと。

当機は、YAESUがSSB機を発売した黎明期の機種で、ホントウのビンテージ品です。FT-50は本体にVFOを持たずにバンドや周波数変更は、水晶を入れ替えて対応、水晶にVXOを掛けて数kHz動かすといったオトナの無線機です。

FV-50Cは外部VFOではなく、これがなければアマチュアバンドをカバーすることができません。

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ホコリが結構溜まっていたので、まずは清掃から。外観共に、1967年発売という年代物ですが、程度は良好です。

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ファイナルは白黒TV用の水平出力管12B-B14を2本パラレルにしてあります。このタマを使ってあるトランシーバーは初めておめにかかります。プレート電圧が300V程度と低いので、プレートバリコンも受信用のを使ってました。

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さて、本題の修理に取り掛かります。SSBポジションにすると、BFO発振停止してしまいます。発振管のCg電圧がなぜだか+50Vにも・・・こんなことありえないです。
回路を必死で追っていくと、ようやく発見。モードスイッチの接地すべきところのハンダが外れていました。
ガチャガチャ廻しているうちにその振動で疲労破壊したようです。修復し、これでSSBでも受信可能に。

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AF VRを絞り切っても、結構な音が出てきます。VRを廻しきってもゼロΩにならなく、これは接点復活剤でも対応不能でした。そこで、手持ちの物に交換しました。

その他のVRもガリオーム、スイッチ類の接触不良が酷く、対応してなんとか動作するようになりました。

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とりあえず送受信はできるようになったのですがVFOが非常に不安定で、中身を見てみることとしました。シールドもしていないし、スイッチでコイルを切り替えて発振周波数を変更しています。・・・これでは、どうがんばっても安定度を得るのは不可能です

こちらもスイッチの接触不良とダイヤル照明ランプがつかない症状(これはDC動作させるとデフォルトのようですが)を改善しました。トラッキングもやりなおしましたが完全にできませんでした。

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VFO単体のスペクラムも、こんな感じで高調波が多数出ていてよくありません。LPFが入っていないので当然ですが・・・。
この時代のものは、こんなもんということで仕方ないですね。解決するにはDDSモジュールを使って作り変えるぐらいしか方法はなさそうです。

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その他、スピーカーにビビリがあり、交換したかったのですが、同じ形状のものがすぐには見つからず、時間をかけて探すしかなさそうです。

フィルターの切れも甘く、高音のQRMがある音ですが、これもこの時代を満喫する要素と思っていただくしかなさそうです。あと、10W機ですが、40W近く出てきます。パワーだけはガッチリ、YAESUさんの無線機は、こういうのが多いですね。

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2017年2月19日 (日)

FTDX-401 パワーが出ない

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YAESU FTDX-401 パワーが出ない、ヘッドフォンで聴くとハム音が気になるとのことでお預かりしました。

FT-401Dなどと違って、当機種は6KD6 x2 を用い、入力560Wpep となっている元祖ハイパワー機です。当時、これを(正式に)使うには1アマを所持しており落成検査を受ける必要がありました。

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送信系を順に調べていくと、電圧等は正常。なのにドライブがかかりません。原因は、前のFT-901でも交換したYAESU ブランドのキャラメル型マイカコンデンサ、それも絶縁不良ではなく容量ヌケでした。100PF無ければならないのに4.2PFしかありません。この壊れ方は、初めてです。Mixerとドライブ段の結合用に使っているものでした。

これを交換することで200W出るようになりました。念のため、ドライブ段⇒ファイナルの同コンデンサも交換。

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電源用のシリコンダイオードもリード線の腐食が進んでいたので、交換しておきました。YAESUプランドのマイカと、ダイオードは機械的に交換しておくのがベターなようです。


ヘッドフォンで聴くと、確かにハム音があって聞きづらいです。スピーカーで聴いても多少は残っています。原因を考えてみました。

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まず、回路を追うと手持ちの配線図と違います。あれ・・・と思いながら、調べてみるとどうやら FT-400S のAF段と同じのようです。6BM8のSgにパスコンが入っていないのがハム音の原因ではないかとメボシを付けて、回路変更してみました。しかし同じ。
(右がFT-400, 左がFT-DX401)


次に、6BM8のグリッドに入っている結合コンデンサを外してもハム音は出たままです。

結局、原因は・・・

ACを扱うヒーター配線の実装方法(アースリターン)がまずく、ACがプレート電流と混ざってしまっている。

という結論となり、元から固有の特性であって対策は難しいという判断となりました。
オーディオアンプを組み立てた方は、ヒーター配線はツイストした線で行い、シャーシにACを流してはいけないというのが鉄則ですが、それが守られていないということです。

その他、多数のSW接触不良/VRガリ対策、トラッキング調整を実施し完了としました。
(オーナー様の意向により、洗浄は不要とのことでした。汚れもビンテージの味のウチってところでしょうか・・・)

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