カテゴリー「無線機修理/リストア」の265件の記事

末永く大切に・・・

2017年3月24日 (金)

FT-1011 送信できない

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YAESU FT-1011 誘導雷があり、受信ができるところまで修復したが、送信ができないとのことでお預かりしました。誘導雷に当たった機種は、お受けしない方針ですが受信ができるとのことだったのでなんとかなりそうという判断でお受けしました。

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当機種は初めてで、何台も修理している FT-1021X と同等なんだろうと思っていたのですが、基板がプラグイン式になっており、全くの別物です。どちらかと言えばFT-1000MPに近い感触です。

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診断するとICが流れるので、ファイナル部は壊れていないと見当を付け、その検証のため、LPF部の前から出力を取り出してパワー計、ダミーロードを接続してみると、正常に出力されるので、ファイナル以降に問題があると判断できました。


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次に通るLPF部に問題があるのは確実です。この状態で、動作させ、LPF切り替えリレーが動作するか診てみると、動作しません。ここで出力がブロックされていることを確認。


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リレーの駆動回路を調べてみると、バンドデータ(BCDコード)は正常に届いているのに、リレーが動かない・・・BCD to Dicimalデコーダ4028とリレードライバーが不良になっていることをテスターで突き止めました。



交換後のバンド別リレー動作確認を兼ねて、動画撮影してみました。バンドスイッチと共に、リレーがカチカチと正常に動き出したことがおわかりかと思います。

しかし・・・まだパワーが出ません。LPF通った以降にも、まだ不具合が残っています。

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入念に調べたところ、送受切り替えリレーが働いておらず、リレードライバーQ6001が不良であることを確認し、交換しました。しかし、まだダメです。リレーが動きません。
またまた慎重に調べたところ、リレーのサージ吸収ダイオードD6006がショートモードで破壊されており、これも交換することでようやくパワーが出て来るようになりました。


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オーナー様は、送受切り替えリレーとSWR検出ダイオードを交換したとのことなので、誘導雷でこの基板内のそこらじゅうの部品が破壊されたことになります。

プラグイン式なので細かい調整はできませんでしたが、各バンド毎に送受問題無いことを確かめ、完了としました。

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2017年3月15日 (水)

DAIWA LA-2065R 144MHzリニアアンプ修理

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DAIWAの144MHz リニア、LA-2065Rの修理依頼です。プリアンプの動作が不安定、音質が歪っぽいとのことでお預かりしました。

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オーナー様からも指摘が有ったのですが、リレーの接点不良です。医者が、横になってお腹を出してと言って、触診するのと同じ要領でリレーを押したりトントンしたりすると感度が変化します。

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代替品はありません。接点洗浄することにしました。
このタイプのリレーは、どうしても経年劣化しますね。今のは、不活性ガスを入れて密封しているようですが。
接点がサイドに有って、磨きにくいのですがなんとか復活させることができました。

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組み立てて、これで完了・・・と思ってテストしていると、SSBモードのキャリコンディレーが働きません。基板を入念に調べると・・・

電解コンデンサの液漏れを発見しました。

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他もやばそうだったので、全ての電解コンデンサを交換することにしました。

SSBの歪は、バイアスが少ないようだったのでを少し多めに設定してみました。また、入出力のマッチングトリマーも再調整実施。モニターしてみましたが、大きく歪んだ音ではありません。もともと、2SC3147はFM用の石なのでこんなものかもしれません。

数時間のエージングを実施、5分程度の連続送信数回で問題ないことを確認し、完了としました。

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2017年3月11日 (土)

FT-736MX整備

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YAESU FT-736MX 50/144/430/1200MHzフル装備の25W機です。Fズレがある、144MHz SSBで長時間喋ると送信音が歪むメーター照明のLED化と明るくして欲しい、その他各部の再調整の依頼でお預かりしました。

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まずはFズレから。このTCXOがリファレンスになっており、430MHzで1.1KHz, 1200MHzで3kHz程度のズレがありました。調整は非常にクリチカルで、数Hz以内に合わせないとダメなようです。いくいらTCXOでも、1200MHzだとドンピシャに合わせても、温度/湿度の影響を受けるのは否めないようです。

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次にLED化を行おうとして、全面パネルをはずすと両面テープで貼り付けてあった基板が剥がれ落ちぶらぶら状態。これでは他とショートする可能性もあるので、写真のようにして対応しました。この基板はボイスユニットのようです。

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先般FT-757でも実施しましたが、横向きの光を利用して照らしているため、LEDの加工を実施しました。また、“明るく”とのことなので、高輝度LED最大の電流を流すよう、電流制限抵抗を調節しました。

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明るくはなったものの、下から照らしているため、これ以上は無理のようです。

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テストを行っている時、音声VRを上げるとある一定の音量以上でが歪む現象に遭遇しました。AF基板を叩くと、ビンビンとなってハウリングを起こしているような状態です。

原因はハンダ付け不良でした。微妙に接触していて、スピーカからの音で接触抵抗が変化するからだったと推定されます。

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50MHz ユニット。
受信はOKですが送信が4W程度しか出ません。再調整すねことで10W出るようになりました。

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1200MHz ユニット。
こちらも5W程度しかでません。調整のやりなおしで10W出るようになりました。

この機種は経年変化で結構ズレるようです。

144MHz SSBで音声が歪む現象はエージングして調べたのですが、結局再現せず不明でした。144MHzのみとなるとパワーモジュールの不良が疑われ、入手/交換は絶望的なので様子を見ていたたくこととしました。

またこの機種で多くある電源ユニットの電解コンデンサ液漏れは、販売店で実施してもらったとのことでした。

これで完了としました。

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2017年2月26日 (日)

FT-50, FV-50C 修理リストア

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YAESU FT-50,  FV-50Vの修理依頼です。SSBモードにすると音が出なくなるとのこと。

当機は、YAESUがSSB機を発売した黎明期の機種で、ホントウのビンテージ品です。FT-50は本体にVFOを持たずにバンドや周波数変更は、水晶を入れ替えて対応、水晶にVXOを掛けて数kHz動かすといったオトナの無線機です。

FV-50Cは外部VFOではなく、これがなければアマチュアバンドをカバーすることができません。

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ホコリが結構溜まっていたので、まずは清掃から。外観共に、1967年発売という年代物ですが、程度は良好です。

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ファイナルは白黒TV用の水平出力管12B-B14を2本パラレルにしてあります。このタマを使ってあるトランシーバーは初めておめにかかります。プレート電圧が300V程度と低いので、プレートバリコンも受信用のを使ってました。

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さて、本題の修理に取り掛かります。SSBポジションにすると、BFO発振停止してしまいます。発振管のCg電圧がなぜだか+50Vにも・・・こんなことありえないです。
回路を必死で追っていくと、ようやく発見。モードスイッチの接地すべきところのハンダが外れていました。
ガチャガチャ廻しているうちにその振動で疲労破壊したようです。修復し、これでSSBでも受信可能に。

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AF VRを絞り切っても、結構な音が出てきます。VRを廻しきってもゼロΩにならなく、これは接点復活剤でも対応不能でした。そこで、手持ちの物に交換しました。

その他のVRもガリオーム、スイッチ類の接触不良が酷く、対応してなんとか動作するようになりました。

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とりあえず送受信はできるようになったのですがVFOが非常に不安定で、中身を見てみることとしました。シールドもしていないし、スイッチでコイルを切り替えて発振周波数を変更しています。・・・これでは、どうがんばっても安定度を得るのは不可能です

こちらもスイッチの接触不良とダイヤル照明ランプがつかない症状(これはDC動作させるとデフォルトのようですが)を改善しました。トラッキングもやりなおしましたが完全にできませんでした。

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VFO単体のスペクラムも、こんな感じで高調波が多数出ていてよくありません。LPFが入っていないので当然ですが・・・。
この時代のものは、こんなもんということで仕方ないですね。解決するにはDDSモジュールを使って作り変えるぐらいしか方法はなさそうです。

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その他、スピーカーにビビリがあり、交換したかったのですが、同じ形状のものがすぐには見つからず、時間をかけて探すしかなさそうです。

フィルターの切れも甘く、高音のQRMがある音ですが、これもこの時代を満喫する要素と思っていただくしかなさそうです。あと、10W機ですが、40W近く出てきます。パワーだけはガッチリ、YAESUさんの無線機は、こういうのが多いですね。

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2017年2月19日 (日)

FTDX-401 パワーが出ない

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YAESU FTDX-401 パワーが出ない、ヘッドフォンで聴くとハム音が気になるとのことでお預かりしました。

FT-401Dなどと違って、当機種は6KD6 x2 を用い、入力560Wpep となっている元祖ハイパワー機です。当時、これを(正式に)使うには1アマを所持しており落成検査を受ける必要がありました。

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送信系を順に調べていくと、電圧等は正常。なのにドライブがかかりません。原因は、前のFT-901でも交換したYAESU ブランドのキャラメル型マイカコンデンサ、それも絶縁不良ではなく容量ヌケでした。100PF無ければならないのに4.2PFしかありません。この壊れ方は、初めてです。Mixerとドライブ段の結合用に使っているものでした。

これを交換することで200W出るようになりました。念のため、ドライブ段⇒ファイナルの同コンデンサも交換。

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電源用のシリコンダイオードもリード線の腐食が進んでいたので、交換しておきました。YAESUプランドのマイカと、ダイオードは機械的に交換しておくのがベターなようです。


ヘッドフォンで聴くと、確かにハム音があって聞きづらいです。スピーカーで聴いても多少は残っています。原因を考えてみました。

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まず、回路を追うと手持ちの配線図と違います。あれ・・・と思いながら、調べてみるとどうやら FT-400S のAF段と同じのようです。6BM8のSgにパスコンが入っていないのがハム音の原因ではないかとメボシを付けて、回路変更してみました。しかし同じ。
(右がFT-400, 左がFT-DX401)


次に、6BM8のグリッドに入っている結合コンデンサを外してもハム音は出たままです。

結局、原因は・・・

ACを扱うヒーター配線の実装方法(アースリターン)がまずく、ACがプレート電流と混ざってしまっている。

という結論となり、元から固有の特性であって対策は難しいという判断となりました。
オーディオアンプを組み立てた方は、ヒーター配線はツイストした線で行い、シャーシにACを流してはいけないというのが鉄則ですが、それが守られていないということです。

その他、多数のSW接触不良/VRガリ対策、トラッキング調整を実施し完了としました。
(オーナー様の意向により、洗浄は不要とのことでした。汚れもビンテージの味のウチってところでしょうか・・・)

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2017年2月 8日 (水)

FT-901E, FT-101ZSD 修理/整備

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表題の通り、FT-901E と FT-101ZSD の修理/整備依頼がありお預かりましました。まずは、FT-901E から。ヒータースイッチを入れるとヒューズが飛ぶとのこと。オーナー様は、内部をチェックされ、焼損している箇所を写真撮影して同梱いただきました。

FT-901E という機種はデジタル表示ユニット無しの100W機で、901発売当初の少ないロットで製造されたもののようで、ある意味、貴重なのかもしれませんね。

<FT-901E>

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オーナー様が指摘してもらった基板で抵抗が焼損し、取り外されたようです。


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配線図を見ると、ファイナル6146BのCgバイアスに関係しているものです。取り外したままだと、Cg=0Vなので過大電流が流れ、ヒューズが飛ぶということです。これが、焼損する理由/原因もスグにピンと来ました。


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悪名高きYAESUブランドのキャラメル型マイカコンデンサーの絶縁不良。ドライバーの12BY7Aのプレートは約300V印加されており、このコンデンサを通ってバイアス回路に逆流し、抵抗が焼損したというカラクリ。6146Bカットオフ時は -120V となるので、420Vが常時加わっており、キビシイ条件であることは間違いないですが、YAESUの他機種も含め、この形のコンデンサは、ほぼ100%絶縁不良を起こすようです。


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キャリアポイント、キャリアバランス、その他一連を調整、チェック。24時間エージングを実施、問題ないことを確認し、完了としました。


<FT-101ZSD>

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100W化されていません。ある意味、HF機の10Wモデルは珍です^^。

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トラッキングがズレていて送信と受信のピークが合わないとのこと。確かにズレており、再調整します。
その他、多数のVR, スイッチ類に接触不良があり、接点復活剤、接点洗浄を実施し、なんとかまともに動作するようになりました。


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エージングしていると、VFOが数百Hzズレ、また元に戻るという症状(QRH)を確認しました。まずはVFOのメカに注油したり、VFO供給電圧変動などを調べましたが問題ありません。

VFO内部となると少しやっかいです。


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そうこうしているうちに、RITを入れるとこの妙なQRHは無くなることを発見。RITを使わない時のバリキャプ電圧が不安定であることを突き止めました。(これを特定するに3日を費やしてしまった・・・)
RITゼロ点調整用の半固定VR接触不良と、RITスイッチ自体の接触不良が原因でした。


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マーカーの発振周波数も結構ズレがあり、その他一連の調整を実施し24時間エージングを行い問題ないことを確認、完了としました。

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2017年1月26日 (木)

TS-120S, TS-120V 修理

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先に修理したオーナー様からのもので、TS-120SCWの送受オフセットが1500Hzぐらいとなって交信できない、もう一台も TS-120VハイバンドでALCが振り切れてしまうとの事でお預かりしました。

<TS-120S>

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前回の修理で見逃していたようです。
CWの受信では800Hz程度の音が出たので、これで問題無いと判断していたのですが、実際は送信と受信が1500Hzのオフセットとなってしまってました。
サービスマニュアルに従ってキャリアポイントをきっちりと合わせてもダメです。キャリアは800Hzオフセットしているのになぜ1500Hzとなるのか???? 

イチから回路を追って、また各部のCWでの送信・受信でのオフセットがどこで発生しているのかを入念に調べたところようやく、突き止めました。VFOの発振周波数自体をズラせていたのです。

原因が分かったのですが、その調整方法がサービスマニュアルには全く書かれていません。            おっかしいなぁ~~

困った時はググる先生にお尋ね。ようやく、海外のサイトでそれらしき記事があり解決しました。    (調整箇所はとりあえず極秘事項としておきます)

という訳で、こちらは解決しました。

<TS-120V>

14/21/28MHzでPTTを押すとALCが振り切れます。USB/LSBでも同じ。そしてパワー計が振れるのです。うーん、これはおかしい症状だと、スペアナでその出力が何であるのか調べると、なんとどのバンドであろうが27MHz帯で10Wドカーンと出ていました。

要するに、異常発振してしまってるっとことです。

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ファイナル部やら色々と調べたところ、バンドスイッチのウェハーに手を近づけるとふらふらと発振周波数やら出力が変化します。ハンダクラックでも発生しているのかと叩いたり押したりしているうちに、バンドスイッチ自体を触るととまったり、また発振したりすることを突き止めました

なんと!! バンドスイッチの接触不良で発振を起こしていたのです。これは初めての症状、こんなことあるのですね。

接点洗浄を行うことで、発振は収まり正常となりました。

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Sメーターランプが切れていたのでオーナー様の意向でLED化。その他、キャリアポイント、リファレンス周波数など一通りの調整を実施、24時間のエージングも実施し問題ないことを確認して完了としました。

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2017年1月15日 (日)

TS-780 2台修理

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TRIO TS-780 2台の修理依頼です。1台は、センターメーターが動かない、もう一台は送信が出来ない、モードスイッチがぐらぐらということでお預かりしました。

<1台目>

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センターメーターが動かない・・・しかし、FMの受信は正常で十分な感度もあります。テスターで当たって見ても電圧は正常。メーターアンプのFET (2SK192A) が不良であることも考えられるので、交換してみましたが問題ありません

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スケルチも正常なので、セラミックディスクリミネーターか、その前のIFTが不良であるしか考えられず、部品入手困難なため、回路を眺めたところダイオードでリミッターを掛けてあるの外して、メーターの振れを良くする作戦としました。

結果は、写真の通り少し振れが少ないですがセンターがわかるようになり、これでご勘弁いただくことにしました。

<2台目>

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当機種は、メモリーバックアップに乾電池が使ってあり、その液漏れが非常に多く発生する機種で、ごたぶんに漏れず電池ボックスを交換してありました。しかし、漏れ出た腐食性の液体をきっちりと取り除いていなかったせいで、天板の裏と基板に腐食が回っていました。

あと、これを掃除し処理している時に、腐食した電池ボックスのカケラが転がり出てきました。どうやら、このカケラが回路のどこかをショートさせて送信できなくしていたようで、きれいにしたところ送信が問題なくできるようになりました。

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モードスイッチがぐらぐら状態。取り付けナットが緩んでいて、締め直しを実施。当機種のギミックであるFM CHにするとメインダイヤルがクリック感を持つ機構も絡んでいて、結構難しい作業でした。

<共通: Fズレ調整など>

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まずはPLLユニットの10.24MHz±10Hzを合わせる作業。2台とも結構ズレがありました。

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特に2台目は、水晶の特性が経年劣化で変化し、トリマーで調整しきれなかったため、トリマーと並列に抱かせてあるコンデンサーを除去することでようやく合わせ込むことができました。

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430MHz帯のリファレンスも再調整。また、IF基板に付いている41.560MHz合わせのトリマーも大幅ズレがありました。このトリマーは非常にクリチカルで、写真に写っているものでは、先端の金属が触れるだけでズレするので、セラミック製の調整ドライバーでないと合わせ込みが難しいです。

その他、受信系のIFTも結構なズレがあり、調整することで、ずいぶんと感度がよくなりました。

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2016年12月19日 (月)

FT-102 多機能不全

しばらく更新に間があいてしまい、申し訳ありません。
修理不能機だったり、そして今回のが思いのほか時間を費やしてしまったのが原因です・・・と言い訳。

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FT-102 の修理依頼があり、お預かりしました。受信ができなく、またヒータースイッチを入れるだけでヒューズが飛ぶとのことです。これまで何台も修理しているので、簡単に終わると考えていたのだけど、ところがどっこい2週間を費やすこととなってしまいました。

<目視検査 24V系電源NG>

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裏蓋を開けたところ、焼けたニオイがするのでイヌになって臭覚と視覚で入念に調査。基板が焼け、コンデンサが飛び出しているのを発見しました。ここは受信系の24V電源と、送信時カットオフする役割を担っている部分です。

ダイオード、トランジスターはショート、電解コンデンサはオープン状態でした。ACが受信系に流れたので、これはヤバイかもと、この系統を全て調べましたが大丈夫でした。

同等品に交換することで受信部は働くことを確認。10時間程度エージングしてみましたが、異常な発熱はなく再発することもありませんでした。

<リレー交換>

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受信がやはり不安定。これは、この機種の持病みたいなもんですね。シャフト下は接点洗浄、その他は同等品に交換することで完治しました。
※過去記事に何度も書いてます。



<バンドスイッチ接点洗浄、VRガリ対応>

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バンドスイッチ接触不良があり洗浄。真っ黒い汚れがありました。


<ヒューズが飛ぶ>

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過去の前例からファイナルのバイアス電圧が上がってしまっているのでは?? とテスターで調べたところ問題ありません。ということで、ヒータースイッチを入れてみたところ、30分ほどするとヒューズが飛びました。飛んだ後、新しいヒューズを入れヒータースイッチを切ったままバイアス電圧を測定すると-30V程度しかありません。
やはり、マイラーコンデンサの絶縁不良でした。

<これで完了ではなかった>

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TUNEモードで、180W (も)出るし、これで完了。というこで最終チェックとしてマイクを繋いでSSBで喋ってみると20W程度しか出ません。ALCも振れません・・・・

ここから4日間悩むことに・・・。


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SSB送信系信号の流れをイチから全てチェックしていったところ、455kHzのセラミックフィルターの通過損失が10dB以上あり、ここで信号が弱くなっていることをようやく突き止めました。代替品の入手は困難です。さて、どうしようか? せっかくここまでやったのになんとかならないか????


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穴が空くほど眺めた配線図 8MHzのX'tal Filter通過後にATTが入っていることに目を付けました。

「このATTをパスすればレベルが上がる!!」

Cでパスしたところ、まだレベル不足ですが100Wは出るのでなんとか使えるレベルだと判断しました。


<その他>

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28MHzパワーダウンするようになっていたのでSg電圧切替リレーを動作しなくするために茶色の線をカット。
また、WARCバンド送信開放も実施し、完璧ではありませんが完了としました。


はっきり言って 「もう、疲れたよパトラッシュ。」
これだけ時間がかかったからと、お代金を多く請求することもできず・・・。

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2016年12月 2日 (金)

IC-551, MX-6Z 修理

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アイコム IC-551 と ミズホMX-6Z 動作しないとのことでお預かりしました。
まずはIC-551から・・・。

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VCOアンロックです。でたらめなスペクトラム。当機種は、トリマーなど無く、調整する箇所がありません。十数時間かけて、PLL, PLL LPF, プログラマルデバイダーを調べたのですが、どうしても原因特定できません

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そこで、オーナー様と相談の結果、ジャンクのIC-551をオークションで落札し、移植手術をすることとしました。

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まずは、ドナーからPLL基板を外して取り付けようとしたのですが、配線のコネクター位置が異なりだめです。

ロットによって基板が異なっているのです。

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CPUが載ったコントロール基板ごと交換することにしました。取り外すのはかなりやっかい・・・。

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この基板もバージョンによって異なっていました。左がドナーからの、右がオーナー様の分です。どうやら、PLL基板とセットになっているようです。

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両方交換することでPLLがロックして正常となりました。

移植手術しようと思ってオークションで落札したものの、同一機種なのに使えないということが起こりえます。

24時間エージング、キャリアポイント、リファレンス等をチェックし問題ないことを確認し完了としました。

<MX-6Z>

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調べたところ、B BANDは正常ですが A BANDが何かおかしいことがわかりました。

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そこで、いろいろ調べているとA BANDの周波数可変範囲が極端に広いことが判明。なんと6MHzも変化しているのです。

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VXOを採用していますが、A BANDの水晶が不良でVXOではなく、LC発振器になってしまっているのが原因でした。

VXO水晶の入手は当方で困難なため、オーナー様で探していただくしか方法はありません。

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その他、再調整をして完了としました。

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