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2017年7月

2017年7月25日 (火)

IC-970とIC-820D修理

970_00

ICOM IC-970と後記するIC-820Dの修理依頼があり、お預かりしました。

<IC-970>

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430MHz側がこのような表示になり、送信も受信もできません。PLLアンロックですね。

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PLLはDDSと組み合わせた2重ループになっており、その下位ループがアンロックしていました。トリマーを回せば、一瞬ロックするのですがすぐにまたアンロック。不安定です。
トリマーを交換することで安定しました。ただ、サービスマニュアルにはVCOロック電圧1.0Vにと記載されてあるのですが、1.0Vだと、どうしても安定せず、2.8V程度に合わせることで安定したロックが得られました。可変範囲が狭いので問題ないハズですし、エージングでも大丈夫でした。

全体のテスト実施すると、144/430MHzともにパワーが6W程度しか出ず、感度も少し落ちているので、調整のやり直しを実施することにしました。

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筐体がIC-760等と同じで大きく、お預かりした個体は1200MHz/2400MHzユニットおよび電源が実装されていないので、スッカスカです。中吊りシャーシを外すと144/430のRFユニットとメイン基板が出てくるのでメンテナンス性は良好です。

ただし、2系統受信であり、送信においてはFMとSSBで異なった調整法となっているので、調整は、かなりめんどうでした。また、サービスマニュアルにはパワー調整する箇所が2つあり、POメーターの振れとも兼ねているため、最終的には配線図を理解しなければならなく、思った以上に時間がかかりました

リファレンスも430MHzで1kHz近くズレており、全てやり直してようやく完了となりました。

<IC-820D>

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依頼内容は・・・

・オーナー様が液晶を交換されたが動作しなくなった。
・メインダイヤルを回しても周波数が変わらない。
・430MHz側が送信できず。


とのことです。

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当方で調べたところ、音もでません。また、バックライトのランプが切れており表示が全く見えません。
ライトを当ててチェックしたところ、表示はされているようです。

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分解していくとメインダイヤル、ロータリーエンコーダーからのコネクターが差し込まれていませんでした。
これを差し込むことで、周波数のUP/DWNはOKに。

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音が出ないのは、このフラットケーブルコネクターがちゃんと接続されていなかったことが原因でした。

ここまでくると修理できそうなので前へ進むことに。
(オーナー様が弄られた場合は基本的にはお受け致しませんのでご注意を。)

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バックライト切れに対して、意味不明な配線が・・・。

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4つの電球をLED化しました。そのテスト風景です。

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430MHz側が送信不能な症状を探ります。ドライパー段パワーモジュールに送信時来るべき+9Vが来ていません

これは過去実施したものと同じだと判断。

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チップデジトラ入手困難なため、細工します。

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拡大鏡を使って、チップデジトラ跡から引き出し。これは細かい作業なのでテクニックが必要です。
(ロウガンなので、当方これが限界ですね)

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反対側に回し、絶縁しスキマに固定しておきます。これで、430MHzは正常となりました。

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受信系、送信系の調整ズレはあまり無かったのですが、リファレンスがズレていたため、再調整、エージングして完了としました。

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2017年7月17日 (月)

6m マルチホップEs夏の陣、総合結果

まだ完全には終わってはいませんが、今年のマルチホップEs DXの結果です。

Jt65_2

JT65初参戦、長いこと50MHzやっていますがこんなに多くのEntityが入感してきたのは初めての経験でした。

5月末からこれまでのDX交信状況を表にまとめると・・・。

New_entity

38 Entity, 79局とのDXとの交信に成功し

SV5, F, SV9, EA6, 9K, 5B, AP, YL, LY, OM, 9A
の11がNew Entity


という結果となりました。
昨年のNewはゼロ、それどころかNAとも1局もできませんでした。
信じられないようなことです。

で、50MHz DXCC は WKD/CFMD が 127/128 となりました。

JT65ではLoTWをやっている局が非常に多く、QSO後数時間でUPしてくれてCFMできた事例も非常に多かったです。さらに欲を言えばEI, TF, GIなどEUの奥のほうが良く見えたのですが、1局もできなかったことが殘念でした。

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2017年7月 7日 (金)

TS-830V 100W改整備

830_00

TS-830V 100W改造機の整備依頼があり、お預かりしました。まるで新品のように非常に綺麗な個体で、内部にはホコリ一つありません。綺麗ですが、やはり年数が経つとNGになるのは仕方ないですね。

①VFOが飛んだり安定しない時がある。
②IPメータの振れが異常
③WARCバンドが出力出ない。
④28MHz帯の100W化
⑤RIT中心的ズレ


その他、A4用紙2枚に渡って細かく指示事項をいただきました。

①はこれまでにも有った通りFIX SWの接触不良。その他、METER SWの接触不良も発生しており、接点洗浄やら何度も回すことでOKとなりました。

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IPメーターの振れ異常は、これも過去に実施したとおり、6146Bのカソード⇒アースに入っているIP検出抵抗が高抵抗化しており交換しました。

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WARCバンドに関してはオーナー様は開放されていないと指示が有ったのですが、既に開放済でした。しかし、パワーが殆ど出ません。トラッキング調整が大幅にズレていました。
WARCバンド以外も結構なズレがあり、全てのバントに対してトラッキング調整のやり直しを実施。

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28MHz帯の100W 化は実施されてませんでした。この基板のPD1とPD2をジャンパーすることでSg電圧がUPします。

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各バンドを入念にテスト、数日間のエージングも完了。これでOKだ。さて、梱包して発送・・・という時、あるバンド送信テストをやっていると、バシッとファイナル部がら音がして、IPが振り切れてしまいました。しかし、ヒューズは飛んでいません。

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その原因は、6146Bの内部でフラッシュが発生したことでした。GE製の殆ど使われていない6146B、しかし、交換するしか解決方法はありません。

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IPが振り切れたのは、交換した金属皮膜抵抗がフラッシュした時のサージで一瞬にして高抵抗化してしまったことが原因でした。金属皮膜抵抗は、サージに弱いのですね。まぁ、ヒューズ抵抗というのがあるくらいですから。
10Ωが2つとも25Ω以上になってしまってました。

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オーナー様より6146Bを手配いただき、交換することでやっと完治しました。交換に従い、ファイナル中和調整のやり直しを実施したことも言うまでもありません。

細かい要望が有ったので半月以上を要してしまいました。

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