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2017年3月

2017年3月24日 (金)

FT-1011 送信できない

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YAESU FT-1011 誘導雷があり、受信ができるところまで修復したが、送信ができないとのことでお預かりしました。誘導雷に当たった機種は、お受けしない方針ですが受信ができるとのことだったのでなんとかなりそうという判断でお受けしました。

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当機種は初めてで、何台も修理している FT-1021X と同等なんだろうと思っていたのですが、基板がプラグイン式になっており、全くの別物です。どちらかと言えばFT-1000MPに近い感触です。

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診断するとICが流れるので、ファイナル部は壊れていないと見当を付け、その検証のため、LPF部の前から出力を取り出してパワー計、ダミーロードを接続してみると、正常に出力されるので、ファイナル以降に問題があると判断できました。


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次に通るLPF部に問題があるのは確実です。この状態で、動作させ、LPF切り替えリレーが動作するか診てみると、動作しません。ここで出力がブロックされていることを確認。


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リレーの駆動回路を調べてみると、バンドデータ(BCDコード)は正常に届いているのに、リレーが動かない・・・BCD to Dicimalデコーダ4028とリレードライバーが不良になっていることをテスターで突き止めました。



交換後のバンド別リレー動作確認を兼ねて、動画撮影してみました。バンドスイッチと共に、リレーがカチカチと正常に動き出したことがおわかりかと思います。

しかし・・・まだパワーが出ません。LPF通った以降にも、まだ不具合が残っています。

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入念に調べたところ、送受切り替えリレーが働いておらず、リレードライバーQ6001が不良であることを確認し、交換しました。しかし、まだダメです。リレーが動きません。
またまた慎重に調べたところ、リレーのサージ吸収ダイオードD6006がショートモードで破壊されており、これも交換することでようやくパワーが出て来るようになりました。


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オーナー様は、送受切り替えリレーとSWR検出ダイオードを交換したとのことなので、誘導雷でこの基板内のそこらじゅうの部品が破壊されたことになります。

プラグイン式なので細かい調整はできませんでしたが、各バンド毎に送受問題無いことを確かめ、完了としました。

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2017年3月15日 (水)

DAIWA LA-2065R 144MHzリニアアンプ修理

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DAIWAの144MHz リニア、LA-2065Rの修理依頼です。プリアンプの動作が不安定、音質が歪っぽいとのことでお預かりしました。

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オーナー様からも指摘が有ったのですが、リレーの接点不良です。医者が、横になってお腹を出してと言って、触診するのと同じ要領でリレーを押したりトントンしたりすると感度が変化します。

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代替品はありません。接点洗浄することにしました。
このタイプのリレーは、どうしても経年劣化しますね。今のは、不活性ガスを入れて密封しているようですが。
接点がサイドに有って、磨きにくいのですがなんとか復活させることができました。

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組み立てて、これで完了・・・と思ってテストしていると、SSBモードのキャリコンディレーが働きません。基板を入念に調べると・・・

電解コンデンサの液漏れを発見しました。

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他もやばそうだったので、全ての電解コンデンサを交換することにしました。

SSBの歪は、バイアスが少ないようだったのでを少し多めに設定してみました。また、入出力のマッチングトリマーも再調整実施。モニターしてみましたが、大きく歪んだ音ではありません。もともと、2SC3147はFM用の石なのでこんなものかもしれません。

数時間のエージングを実施、5分程度の連続送信数回で問題ないことを確認し、完了としました。

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2017年3月11日 (土)

FT-736MX整備

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YAESU FT-736MX 50/144/430/1200MHzフル装備の25W機です。Fズレがある、144MHz SSBで長時間喋ると送信音が歪むメーター照明のLED化と明るくして欲しい、その他各部の再調整の依頼でお預かりしました。

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まずはFズレから。このTCXOがリファレンスになっており、430MHzで1.1KHz, 1200MHzで3kHz程度のズレがありました。調整は非常にクリチカルで、数Hz以内に合わせないとダメなようです。いくいらTCXOでも、1200MHzだとドンピシャに合わせても、温度/湿度の影響を受けるのは否めないようです。

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次にLED化を行おうとして、全面パネルをはずすと両面テープで貼り付けてあった基板が剥がれ落ちぶらぶら状態。これでは他とショートする可能性もあるので、写真のようにして対応しました。この基板はボイスユニットのようです。

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先般FT-757でも実施しましたが、横向きの光を利用して照らしているため、LEDの加工を実施しました。また、“明るく”とのことなので、高輝度LED最大の電流を流すよう、電流制限抵抗を調節しました。

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明るくはなったものの、下から照らしているため、これ以上は無理のようです。

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テストを行っている時、音声VRを上げるとある一定の音量以上でが歪む現象に遭遇しました。AF基板を叩くと、ビンビンとなってハウリングを起こしているような状態です。

原因はハンダ付け不良でした。微妙に接触していて、スピーカからの音で接触抵抗が変化するからだったと推定されます。

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50MHz ユニット。
受信はOKですが送信が4W程度しか出ません。再調整すねことで10W出るようになりました。

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1200MHz ユニット。
こちらも5W程度しかでません。調整のやりなおしで10W出るようになりました。

この機種は経年変化で結構ズレるようです。

144MHz SSBで音声が歪む現象はエージングして調べたのですが、結局再現せず不明でした。144MHzのみとなるとパワーモジュールの不良が疑われ、入手/交換は絶望的なので様子を見ていたたくこととしました。

またこの機種で多くある電源ユニットの電解コンデンサ液漏れは、販売店で実施してもらったとのことでした。

これで完了としました。

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