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2017年2月 8日 (水)

FT-901E, FT-101ZSD 修理/整備

901_00

表題の通り、FT-901E と FT-101ZSD の修理/整備依頼がありお預かりましました。まずは、FT-901E から。ヒータースイッチを入れるとヒューズが飛ぶとのこと。オーナー様は、内部をチェックされ、焼損している箇所を写真撮影して同梱いただきました。

FT-901E という機種はデジタル表示ユニット無しの100W機で、901発売当初の少ないロットで製造されたもののようで、ある意味、貴重なのかもしれませんね。

<FT-901E>

901_01

オーナー様が指摘してもらった基板で抵抗が焼損し、取り外されたようです。


901_03

配線図を見ると、ファイナル6146BのCgバイアスに関係しているものです。取り外したままだと、Cg=0Vなので過大電流が流れ、ヒューズが飛ぶということです。これが、焼損する理由/原因もスグにピンと来ました。


901_04

悪名高きYAESUブランドのキャラメル型マイカコンデンサーの絶縁不良。ドライバーの12BY7Aのプレートは約300V印加されており、このコンデンサを通ってバイアス回路に逆流し、抵抗が焼損したというカラクリ。6146Bカットオフ時は -120V となるので、420Vが常時加わっており、キビシイ条件であることは間違いないですが、YAESUの他機種も含め、この形のコンデンサは、ほぼ100%絶縁不良を起こすようです。


901_05

キャリアポイント、キャリアバランス、その他一連を調整、チェック。24時間エージングを実施、問題ないことを確認し、完了としました。


<FT-101ZSD>

101zsd_00

100W化されていません。ある意味、HF機の10Wモデルは珍です^^。

101zsd_01

トラッキングがズレていて送信と受信のピークが合わないとのこと。確かにズレており、再調整します。
その他、多数のVR, スイッチ類に接触不良があり、接点復活剤、接点洗浄を実施し、なんとかまともに動作するようになりました。


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エージングしていると、VFOが数百Hzズレ、また元に戻るという症状(QRH)を確認しました。まずはVFOのメカに注油したり、VFO供給電圧変動などを調べましたが問題ありません。

VFO内部となると少しやっかいです。


101zsd_03

そうこうしているうちに、RITを入れるとこの妙なQRHは無くなることを発見。RITを使わない時のバリキャプ電圧が不安定であることを突き止めました。(これを特定するに3日を費やしてしまった・・・)
RITゼロ点調整用の半固定VR接触不良と、RITスイッチ自体の接触不良が原因でした。


101zsd_05

マーカーの発振周波数も結構ズレがあり、その他一連の調整を実施し24時間エージングを行い問題ないことを確認、完了としました。

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コメント

901のファイナル回路にはトロイダルコアが使われているのですね。コア表面にはワニスも塗布されています。

投稿: jf3lop | 2017年2月11日 (土) 19時30分

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