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2016年11月10日 (木)

IC-1271 出力ふらつき、レピーターアクセスできず

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ICOM IC-1271 1200MHz帯オールモード機、初顔です。
症状は、出力がふらつく、リピーターアクセスができる時とできない時があるということでお預かりしました。

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非常にきれいな個体で全面パネルにも、内部にもホコリ一つありません。メーターの照明ランプは切れてますね、LED化しておきましょう。

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まずは、出力がふらつくことから取り掛かります。ドライバーの柄でファイナルユニットを軽く叩くと、出力が変動します。これは、半田不良では無いかと・・・。
しかし決定打の感触がありません。
(まるで熟練者がやる打検検査)

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ようやく、怪しいところを突き止めました。同軸リレーです。

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内部を開けて見ると・・・。やはり、接点が相当傷んでました。たかが、10W出力なのですがこれだけ接点が劣化するのに驚きを隠せません。接触抵抗がじわじわ上昇して行ったのと1200MHzという高周波のためでしょうか・・・。HF帯ならキロワットを開閉できる感触のリレーなのですが。

接点を丁重に研磨することで、出力のふらつきは無くなりました。メーカーへ修理を出すと「同軸リレー交換、部品代15,000円」とかびっくりするような請求書が届くと思われます。

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次にレピーターアクセスが不能な件。88.5Hzのトーンが発生していません。当個体にはオプションの「トーンスケルチユニットUT-15」が装着されており、取説を読んだところ、このオプションを入れると、ここから発生するトーンが優先して使われるようになります。

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オーナー様と相談の結果、トーンスケルチユニットは取り外し、元から内蔵されているトーンを使う方針で修理を進めることとしました。要するに、このユニットが壊れているってことです。配線図も無く、使っているICが特殊で修理不能なためです。

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取り外すに当って、元から付いているジャンパーをメイン基板に付ける必要があります。オーナー様は、もう一台、修理用の予備機をお持ちだったので、そこから拝借し送付していただきました。

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ちなみに、内蔵してあるトーンエンコーダーからはこんな波形の信号が出てきます。これをFMに重畳するとアナログレピーターが開くということです。(階段状のキタナイ波形ですがww)

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その他、リファレンスの再調整。1200MHzで3kHzと結構なズレがありました。この基板までアクセスするのは弁当箱2段重ねになっているのでロジックユニットも外す必要があり、結構厄介です。

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このシリーズ最大の難点であるリチウム電池も3.3Vと申し分無い電圧があるので、まだまだ物忘れすることは無いでしょう。

その他、メーター照明LED化、エージング等を実施し問題無いことを確認し完了としました。

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