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2016年5月

2016年5月27日 (金)

TS-700S 表示出ない、スケルチ効き悪い他

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TS-700S デジタル表示が出ない、スケルチの効きが悪い、センターメーターズレ、プリアンプ(R-DX)効かないとのことでお預かりしました。

オーナー様は非常に大切にお使いで、洗浄の必要がありません。内部にも殆どホコリが無い、40年近く経つと思えない美品です。

まずは、デジタル表示が出ないところから診ていきます。

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調べたところ、蛍光表示管VFDを駆動するマイナス24Vがありません。電源ユニットに入っているDC-DCコンバーターで発生させており、ここが不良です。

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電源ユニットの分解は少々めんどうです。基板裏面にコンデンサを付けてあり、チェックするにはこれも外す必要があります。-24VとVFDフィラメント電圧を発生させているDC-DCコンバータのトランジスターが不良で、交換することで治りました。周辺にある電解コンデンサも念のため交換。

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VFDは点灯するようになりましたが、まだチラつきがあって不安定、カウンターユニットの2SC460を交換することで、ようやく安定しました。

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スケルチの効きが悪いのは、FM-IFユニットの 2SC460, 2SC458 不良であることは間違いないので全数交換。
時計回り3時の位置でしかスケルチが効かなかったのが11時で効くようになりました。センターメーターも、再調整することでOKに。

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プリアンプが働かないのは調整の大幅ズレ。その他のIFTなども結構なズレがあって再調整で感度がよくなりました。

これだけの部品を交換。

前回と同様にリファレンス、キャリアポイントなどの調整を実施し、完了となりました。

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2016年5月24日 (火)

FT-1000 パワーが出ない

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YAESU FT-1000 受信は正常だが、パワーが出ないとのことでお預かりしました。当機種はこれまで何台も修理を賜ってますが、送信系のトラブルが多いですね。

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手順としては、まずファイナルPA系に問題無いかをチェック。メーターを IC にしSSBモードでアイドリング電流が流れるか。幸い、流れたので大丈夫だと判断。

では、ヤンガーステージの送信Mixerからの出力をチェック。全く信号が出ていません。IF信号もローカル信号もちゃんと来ているのに。

ここまで来れば原因は、ほぼ確定ですね。

以前にもあった送信Mixer用DBMのクワッドダイオードの不良と断定できます。

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オーナー様に手配いただき、到着したのがコレ。基板を分解して取り替えようとしたとき、ふと気が付きました。

  これ ND487-C1 ではない!!

テスターで当たったところNPNトランジスターの模様で確かにクワッドダイオードではありませんでした。

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写真撮影し、オーナー様より販売店に間違った部品が送られてきた旨を連絡いただき、正しいものが送付されてきました。

交換すると予測通りバッチリ200W出るようになりました。4つのショットキーダイオードが全てオープン状態になる故障で、これではMixerとして働らきません。

手配した部品が正しいかどうかもきちんとチェックしなければ、もしそのまま交換していたら迷宮入りし悩みまくるところでした。

その他、リファレンスや動作確認を実施し、問題ありませんでしたので完了としました。

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2016年5月13日 (金)

TS-520V VFO発振不良ほか整備

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久しぶりに TS-520の修理依頼、それも TS-520V 、HF帯の10W機は珍しいです。しかも、汚れ、キズも殆ど無い新品のような個体。症状はVFOが飛ぶとのことです。

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VFO分解のためには、全面パネル、ツマミ類を取り外す必要があるので、洗浄の必要ないぐらいの美品ですが、少しこびりついたホコリを落としました。

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何度も実施しているVFOバリコンのローターアース接触不良を対策。TS-520/TS-820の定石故障ですね。

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触っているうちに、ダイヤル照明ランプが切れました。運送途中の振動などでフィラメントが切れたのでしょう。TS-520クラスとなるとオリジナル重視、LED化はしないで、メーターランプも併せてムギ球を交換しておきました。

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CWフィルターも実装して欲しいとのことで、同梱されてました。それは箱入りピカピカのTRIO純正品、これは大変めずらしく貴重なものです。
取り付けたところ、ばっちり動作しました。

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その他、VRのガリ、スイッチ類接触不良、キャリアポイント、キャリアバランス、Sメーター感度などを一通り調整して完了としました。

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2016年5月 2日 (月)

FT-757GXⅡ送信できない

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YAESU FT-757GXⅡ この機種の修理もかなりの台数となりました。裏蓋を開けて、コネクターを抜き差し、閉じたところ全く出力が出なくなったとのことでお預かりしました。

コネクターの接触不良かハンダ不良だ、これは簡単に修理できると安易に考えていたのだけど大間違い、難航してしまいました。

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全てのコネクター類のチェック、振動を与えても全くパワーが出ません。順番に回路を追っていくと、Driveコントロールを行っている 2SK125 のところで信号が途絶えて、不良であることを突き止めました。交換して信号が通るように。

しかし、パワーは全く出ません。

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まだ他も壊れているのかと、回路を調べると送信MixerやBuffer AMPにバイアスがかかって増幅しません。

悩むこと数時間・・・。なんのことは無い、リアパネルにある「LINEAR」スイッチがONになっていただけでした。これ、悪いトラップ、送信回路をインヒビットにしてしまうんです。

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さて、これでOKかとバンド別に送信をチェック。14MHzと21MHzが送信不可です。スペアナでローカル信号を見ると、ご覧のとおり酷いスペクトラム。PLLアンロックです。

VCOを再調整、4つ共大幅にズレておりロックしない範囲がありました。再調整でOKとなりました。

757_05 リファレンスも7MHzで500Hzと結構なズレ。再調整です。

その他、キャリアポイント再調整、28MHzの100W化などを実施し、完了としました。

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