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2016年4月14日 (木)

FT-980 発煙

980_00

新顔の患者さんです。YAESU FT-980 1983年発売、299,000円、この当時としては最高級機ですね。かなり凝った作りをしています。

電源を入れたところ、発煙して電源が落ちたとのことでお預かりしました。

YAESUで発煙、はい、これはタンタルコンデンサーが劣化し、ショートモード故障したに間違いありません。調べていきます。

980_02

まずは13.5V系のヒューズが飛んでいました。これで、この電源系に接続してあるコンデンサーがNGであることがわかります。

980_01 FT-707であった発煙故障を思い出して、PAユニットを調査。メンテナンス性は、良いです、この機種。

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発見しました。焼損しています。
PAユニットの電源バイパス系タンタルコンデンサーを全数交換しました。

しかし、ヒューズが付いている所とアース間をテスターで当たると、0.1Ω。まだどこかでショート状態。

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入念に調べると、もうひとつありました。
交換することで、13.8Vラインは大丈夫です。

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これで電源が入るようになりましたが、受信感度が異常に低いです。あちこち調べ、このリレーをつつくと感度が突然上がったり下がったり。リレーの不良です。
同等品はあるのですが、9Vタイプは受注生産になっていたので、分解して接点洗浄で対応。受信は正常となりました。

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メモリーバックアップ用乾電池が液漏れし、かつ破損していたので交換です。

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交換した部品たち。

その他、リファレンス周波数調整、IF回路同調の調整など一通りの再調整と動作チェック、洗浄をして完了としました。

<この機種FT-980について>

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フロントエンド部のゼネカバ受信とハムバンドが独立した設計になっている大変凝った回路構成となっています。このようにすると、強力なコマーシャル放送電波をハムバンド帯でカットできるので、混変調特性は有利ですね。ただし、回路が複雑になって故障原因は増えますが。 (今回の接触不良を起こしていたリレーは、ハムバンドとゼネカバを切り替えるリレーでした)

また、リファレンス発振用水晶は、右の写真の通り、ポジスターで簡易OCXOを構成して安定化を図っていました。

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コメント

いつもながらお見事です.
タンタルコンデンサって劣化するんですね.
もっとも33年も経っているわけで,どの部品が故障しても,メーカーに責任はありませんが^^;

投稿: JE1SGH | 2016年4月15日 (金) 08時25分

タンタルコンデンサはショートモードで故障するのでやっかいです。最近のは、内部にヒューズが入っていて他の回路を道連れにしないよう設計されているようですが。

単なるバイパスコンデンサにタンタルは必要無いと思うのですがね。このコンデンサと並列にセラミックコンデンサも抱かしてあるし。

投稿: JF3DRI | 2016年4月25日 (月) 17時58分

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