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2016年3月13日 (日)

IC-820D 430MHzが送信できない

Ic820_00

ICOM IC-820D 430MHzが送信できないとのことでお預かりしました。

まず、430MHzのPAユニットがある場所を開けてみると驚くべき事実が!!

Ic820_02

ヒューズをリード線でジャンパーするという、絶対にやってはならないことをやってありました。これは非常に危険です。SNSの知り合いにこの話しをしたところ・・・

・同様のことやって、クルマ1台、丸焼けにしたアホウがいた。
・バイクを1台燃やした人を知っている。


という反応がありました。

最悪の事態を想定し、ヒューズの後段回路を全てチェックしましたが、幸いにも焼損箇所は無く、電源ONしても大丈夫でした。ただ、何故ヒューズが飛んだのか、その理由がわかりません。触っているうちに誤ってショートさせヒューズが飛び、予備が無かったのでこのようにしたのか・・・。

いずれにせよ、火災にならなくて良かったです

Ic820_01

仕切り直して、パワーが出ない件を調査。ドライブ段まではちゃんと信号が来ているのを確認、そしてパワーモジュールを送受でON/OFFする電圧が来ていないことを突き止めました。

ここで思い出したのが、前の事例である「144MHz帯で送信できない」の430MHz側がNGであるのではないかと。

Ic820_05

回路を追ったところ、まさに同じところでした。Q43が430MHz送信時にONになりません

Ic820_06

デジトラ RN2425 ってなんぞや・・・調べたところ、800mAまで流せるPNP型Trで入手困難。じゃぁ、この回路を作ってやろうじゃないかと。

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2Aまで流すことができる2SA1020が手持ちにあったので使ってみることに。写真のように、470Ωと10kΩを使って等価回路を構成し、フラットケーブルで接続する手法としました。

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ターゲットはこれです。

Ic820_08

完璧ではありませんが、拡大鏡とピンセットでこのように引き出しテスト。ぱっちり430MHzが送信できるようになりました。

Ic820_09

絶縁して、裏側に回し、スキマに固定しておきました。

ネットを調べていくと、私と全く同様なことをして修理しているイタリアの方を見つけました。IC-820は、この回路に傾向不良があるようです。

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