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2016年1月 9日 (土)

TR-9000, TR-9300修理

9300_01

TR-9300出力メーターの振れが悪い、TR-9000 SSBでの送信音が歪むとのことでお預かりしました。

<TR-9300>
9300_01_2 まずはTR-9300。こちらの方はチェックしたところ出力はきっちり10W出ており、受信感度等も問題ないことを確認。メーターを振らせる調整がズレているのみと判断しました。TR-9300のサービスマニュアルは、なぜだか見つからなかったのでちょっと悩みましたが。

<TR-9000>

9000_02

FMは問題なし。パワーもFM/SSB共にちゃんと出る。なのに、SSBの送信音は何を喋っているのか聞き取れない酷い音
まずは、下流から調べていきました。SSBを作っているIF(10.698MHz)が歪んでいないかを。
ゼネカバのHF機でモニターしてみると正常です。では、144MHz増幅のドライバー段をモニター・・・ダメです、酷い音。次に、Mixerした直後をモニター。これもダメ。バリバリガサガサと声になりません。念のため、ローカルOSC(133MHz帯)をスペアナで見て広がっていないかを確認。大丈夫です。

ここまで来ると、Mixerデバイスが不良であると特定できます。

9000_03 2SK61を使ったバランス型Mixerを採用してありますが、手持にこのFETはありません。一般的な 2SK192A と規格を比較してみたところ、Idssと帰還容量が192Aは少し大きいようですが、交換してみることとしました。
(2SK192AのYランク)

9000_04

結果はOK。
ドライブ段まで音の歪は無くなりました。


9000_01

しかし・・・ファイナルのパワーモジュールを付けて10Wまで増幅すると、歪んでしまいます。ALCや保護回路の誤動作を疑って、調べたのですが問題ありません。
パワーモジュールの不良だと断定しました。入手困難なので、オーナー様より修理STOPで良いとの指示をいただきました。
10Wちゃんと出るのにSSBでは、まともに増幅しない・・・。パワーモジュール不良で、こんな現象初めてですが、パワーモジュール内部のバイアス回路が何らかの理由 (熱ストレス) で断線してしまったと考えられ、リニア増幅じゃなくなったためSSBで音が歪むと思われます。

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