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2014年6月

2014年6月28日 (土)

クラニシ BR-510D 修理

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クラニシのアナテナアナライザー BR-510D 強い静電気が掛かり、UHF帯は動作するがHF~VHF帯が動作しなくなったとのことでお預かりしました。もしデジタル回路が故障していたら、修理不能という条件付きで。
クラニシも倒産して、修理不可能なんですね。


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周波数カウンタがでたらめな表示をしているので、発振していないと判断。そこで、手持ちの自作ディップメータを発振させて、基板に近づけてみると・・・カウントが始まりメーターも振れました発振回路の故障と断定です。


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中身は基板が別れており、結構複雑な回路となっています。
写真は、発振回路の基板。ここの何かが不良となっていることは間違いありません。


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簡略化された配線図はネットで見つけましたが、デジタル部分を大幅に削除してあるようです。また、UHF帯の発振回路も記述がありません。
それでも、HF~VHF帯発振回路はその通りだったので、重点的に調べると、矢印で示した 2SK998 というJ-FETゲート・ソース間がショート状態になっていました。
このFETは、ネットで探しましたが入手困難です。そこで、規格を調べると自作派には定石 J-310 が近いことがわかり、3本共交換することとしました。

結果は思った通り、発振を開始しメーターが勢い良く振れました。しかし、微妙に特性が異なるせいか、周波数を可変していくと上端と下端で発振停止していまうレンジが見つかりました。それでも、150MHz以上がダメとかであり、アマチュア無線の各周波数帯は全てカバーしており、問題ないと判断しました。

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サービスマニュアルが無いので、校正法がわからずそのままとしましたが、75Ωの終端を付けてみると、ちゃんとSWR=1.5 ( 75/50 = 1.5 ) を示し、完了としました。

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2014年6月27日 (金)

IC-575D 過電圧印加

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アイコム IC-575D の修理依頼。運用中に安定化電源が壊れ、20V近い電圧が印加され、送信ができなくなったということでお預かりしました。
 当局も使っていた時期があり、その当時はFT-655と共に感度重視の無線機でした。PBTつまみがDATAレベルに変更になった後期モデルで、内部の空冷ファンにホコリも殆どなく、酷使された形跡はなく非常にキレイな個体です。


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2014年6月23日 (月)

Belcom Liner 70A

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これは修理案件じゃないのですが、古い無線機やパーツ類を一式譲ってもらった中の一つで、少し触ってみました。 ベルコム(日本電業)Belcom Liner 70A 430MHzのオールモード機です。1976年発売、定価159,800円と高価でかつ、マニアックな無線機で、発売当時は430~440MHzをフルカバーできる唯一の無線機だったように思います。

一応、動作はしますが、不具合があり、まだ全てをチェック・調整するに至っていませんが、全面パネル、ツマミ類を洗浄したところ写真の通りキレイになりました。

メインダイヤルが、TS-600/700と全く同じ機構・ツマミを使っているようです。そして、左のスイッチ群は、TS-520/820と同じもの・・・何か関係が有ったのでしょうかね??

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中身は、FT-101のようにユニット基板化されていて修理するにはちょっとめんどうです。しかし、すごく手の込んだ作りで裏面の配線は測定器を思い起こすような感じです。もっとも、この基板を刺すコネクターに430MHzを通すって考えると疑問が残りますが・・・。

ワイドFM (たぶん) だろうし、現状の無線機からすると感度も悪そうだし、眺めて楽しむ分には良さそうです。そのち、オークションに出品するかもしれません・・・。

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2014年6月21日 (土)

東京ハイパワー HL-1KGX 第2弾 修理

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東京ハイパワー HL-1KGX 修理は2台目です。故障状況は3.5MHzと1.8MHzの両バンドのみ、入力電力を上げていくと出力が急に無くなるという症状。
実際にやってみると、10W入力だと問題なしに出力が出てきます。しかし、20Wを超えるあたりでストンと出力が無くなる現象が確かに再現されました。これは、ちょっと不思議な挙動で少し手こずりました。

1kgx_04 2つのバンドのみおかしいというのは、そのバンドのみに関連する回路のどこかに不具合があるということなので、まずはバンドスイッチを疑い、接点洗浄しました。かなりヨゴレていましたが、これは関係なし。


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だったら、ローバンドに追加されるコンデンサが悪いのかと、眺めてみても外観だけでは問題なさそう・・・

しかし・・・


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3.5MHzバンドに入るプレート側のコンデンサ、外してみるとポロリと割れて、こんな状態でした。半分生きていて半分死んでいる・・・出力を上げていくと、放電してコンデンサとして働かなくなるというカラクリでした。
コンデンサの、こんな壊れ方があるのですね。


この手のコンデンサ、非常に入手困難となってますが、手持ちに同じ大きさの100pF 3kVが有ったので交換したところ、正常となりました。
ただし、一番最初の写真どおり、500Wが出力されなく、タマが少し劣化してしまっているようです。

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2014年6月17日 (火)

お受けできない修理機種

下記のような機種につきましては、電波法令上問題が生じる恐れがあるので修理依頼をお断りさせていただいておりますので、ご了解願います。

・違法CB機、違法CBアンプ
 ⇒これは当然ですね。
・合法CB機
 ⇒基本的には封印がしてあり、封印を解くと違法改造したとみなされる。
・特定小電力無線機
 ⇒上記と同様です。
・144MHz帯以上で50Wを超える出力を持つリニアアンプ
 ⇒最近、この関連依頼が多いです。ただし、EMEなどの用途で落成検査
  などを受けておられる方はお受けします。
・その他、HF機のゼネカバ送信改造依頼など

以上よろしくお願いします。

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2014年6月14日 (土)

TR-7500, HL-86V 修理

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TR-7500 TRIOの古い144MHz FM機ですね。PLL化された最初あたりの機種でしょうか。スケルチが効きっぱなしということでお預かりしましたが、スピーカのボスコイルから背面端子へのハンダ付けが外れていただけでした。洗浄・調整して完了です。まだまだ使えそうです。

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東京ハイパワー HL-86V 50MHzリニアアンプ。温度が上がると電流暴走を起こすということでお預かりしました。内部のトランジスタが交換してあり、バイアスが全く掛かっていない状態でした。バイアス回路のハンダ不良が見つかり、そこを修正すること正常となりました。ただ、何故かLPFが取り外してあり、この部分をどうするかオーナー様と相談の結果、外部に市販の外付けLPFを挿入して対応するということになりました。

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2014年6月13日 (金)

たまには息抜きも

クロネコメンバーズの景品、ほぼコンプしたのでミク、なのを含めて記念撮影^^

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2014年6月12日 (木)

IC-275 多臓器不全

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アイコム IC-275 2mオールモード機。FM以外動作しない、照明ランプ切れ・・・ということでお預かりしました。初めての機種であることも理由ですが、ずいぶんと手こずりました


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2014年6月 3日 (火)

IC-201 修理断念

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IC-201 144MHzオールモード機。2台あるのは2個イチ修理でも、かまわないからやって欲しいとのことでお預かりしました。
「こんなの楽勝だわ・・・」とタカをくくっていたのですが、ところがどっこい、2個イチ対応もできず修理不能となってしまいました。


全く受信も送信もできず。FMはダブルコンバージョンになっており、2nd IFはかろうじて生きているという状態でした。そのような中、原因箇所を早く掴むため、2個イチの利点を利用して基板ごと次々と交換していったのですが、全くダメ。症状に変化ナシです。

それで、真剣にひとつづつ回路を追いかけたところ各ユニット基板どうじの配線がつながっていない箇所があるのを突き止めました。そして、そのユニット基板を配線してあるメイン基板を良く見ると・・・

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各ユニット基板を接続するメイン基板から出ているコネクターに妙なジャンパー線がハンダ付けされていました。これは、当然ですが私が施したものではなく、お預かりした最初からこうなっていました。それも、2台共であり、至る所で、このような基板からコネクターピンに直接ハンダ付がなされてました。

これは過去に修理でアイコムのサービスが、このような処置をしたようです。メイン基板は両面になっており、このコネクターの反対側が半田不良になっていたので、このような対策をしたものと思われます。じゃぁ、なぜ、メイン基板を外して裏面からやり直しをしなかったか・・・その理由はピンと来ました。

「メイン基板を外すことができない構造となっている」

外せない・・・というのは間違いで、外すことはできるのですが、それをやろうとすると、全面パネルを含め組み立ててある全てのパーツを外し、なおかつ直接ハンダ付けしてある多数の配線を外す必要があり、膨大な時間がかかるのでアイコムのサービスは苦肉の策でこのような対策を取ったものと思われます。

同じ措置をしたのですが、治らず根本的な措置をしないとダメだったので、オーナー様に了解をもらって、修理を断念しました。全分解すると元に戻せなくなる懸念がありますし、それに費やす時間を考えると無理と判断したからです。ユニット基板どうしをジャンパー線で接続する方法もありますが、それも配線図の解析が大変ですし、本来の性能を出せるかどうか多くの懸念点があったからです。

という訳で、不本意ながら修理を断念としました。

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