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2013年5月27日 (月)

IC-4KL 修理第2弾・・・(3)原因解明

4kl_13

プロテクト掛かるのを解析し、24V仮電源で500W出力するのを確認いたしました。送受切り替えリレーではありませんでした。
(これで高価な市販SW電源を発注することができます。)


取説よりプロテクションが掛かる条件は下記の7つ。

   1.放熱板の温度が90℃以上
   2.電力合成のパワーバランスが崩れたとき
   3.ALC電圧が規定オーバーしたとき
   4.コレクター電圧が規定値を超えたとき
   5.出力電力、入力電力が規定を超えたとき
   6.エキサイターとIC-4KLのバンドがマッチしないで送信した場合
   7.ALC接続していない場合、ALCレベル調整不良の場合

ガチガチですね、ホント。真空管だったらここまで必要ないのに。さて、どれに該当するか・・・もう一度、回路をチェックしたところ・・・

  LPFの切り替えリレーが動いていない。

ことに気がつきました。要するに2SC2652ppを4基合成した出力がオープンした状態。上記の 「6.エキサイターとIC-4KLのバンドがマッチしないで送信した場合」 に該当していると判明。
リレーが働かない理由を回路図を見ながら追っていきました。

4kl_14_3

4kl_10


バンド毎のリレーは M54562P というICに接続。このICは何者なのか? 調べてみたところ内部でトランジスターをダーリントン接続してあるドライバーで、バンド別入力電圧があるのにONされず、リレーが働かないことが判明しました。

4kl_12

 結局、この石が故障しており左図のようにしたところリレーが動作するようになりました。IC交換しても良いのですが、入手困難のようだし、リニアアンプON/OFFスイッチ(AMPLIFIERスイッチ)がOFFの時であってもリレーが動作していても問題ないと判断したからです。リニアを使わないときは、リニアの電源スイッチをOFFすれば良いことだし。

2つのドライバーICを通すっていうの、良くない設計のように思います。また、この故障と電源が故障したこととの因果関係は不明ですが・・・。

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コメント

DRIさん お見事! 

投稿: 水島 | 2013年5月28日 (火) 15時03分

原因解明でよかったですね.

私もICOMのキカイでこの手のICのポート不良があったときに『親ガメの上に子ガメ』でディスクリートで組むという醜いことをやりましたが..Hi

このIC,マルツにはあるみたいですね.

投稿: Yamada | 2013年5月28日 (火) 16時16分

水島さん
例のカウンター修理で、デジタル系もなんとか診てやるという気力が付きました^^ 基板のゲジゲジを見るだけでしり込みしてましたけど^^

Yamadaさん
最初はディスクリートで組んでやろうと私も考えましたが、回路を追ったら「これでもいいんじゃ」になっちゃいました。

M54562Pは松本無線パーツでも販売されてましたが、コントロール基板の全てのコネクタターを抜いて両面スルーホール基板からの交換は2次被害のリスクがあると思った意図もあるからです。

投稿: JF3DRI | 2013年5月28日 (火) 23時51分

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