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2012年9月17日 (月)

TS-120V修理・・・パワーが少ししか出ない

120_02

 TRIOのTS-120V パワーが0.5Wぐらいしかでないとの事でお預かりしました。 とりあえず、診たところ・・・・
 ・3.5MHzのみ3W、後は0.5W
 ・バンドスイッチの酷い接触不良
 ・Sメータランプ切れ
 ・Sメータ ゼロにならない
 ・ガリオーム/筐体の汚れ

TS-520/820と共に懐かしい無線機です。


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 まずは、身だしなみを整えるために洗浄から。VFOがスコっと外れるのはTS-830の設計思想ですね。


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 ファイナルユニットをまず、診てみました。でも、問題なさそう。2SC2509のプッシュプル。


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 RFユニットがどうやら不良の模様。右下にファイナルユニットに行くコネクターがあるのだが、そこのレベルを測定すると  0dBm~+3dBm程度と少ない。ファイナルユニットは2段増幅だから +10dBm(10mW) はあっても良いと見た。


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この部分を取り外すに、苦労した。ファイナルのLPFもロータリーSWで機械的に切り替えしている。


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 回路を追ってチェックしたところ、エミッターフォロワーになっているQ7の電圧がおかしい。Q7は有名な2SC1815


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2SC1815もディスコンとのことなので、頂き物の海外では定石の汎用トランジスタ PN2222A を使ってみた。配列が E C B じゃないので代替には要注意だけど。


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 全バンド、ばっちし15W出るようになった。
その他、Sメータゼロ点調整、キャリアポイント調整、バランスドモジュレータの再調整、Sメーターランプ交換、バンドスイッチ接点修復、ガリオーム修復を実施して完了。


夜に、ちょっとハンド内をワッチしてみたところ、Lowバンドでは、がざがさ、さわざわ状態。回路を眺めると、TS-520のようなTUNEが無くトップでの帯域選択性を持っていない。よってバンド全体を受信していまう設計 (7MHzだったら7.0~7.5MHz) だから、夜の7MHzはコマーシャル局による混変調が酷くて、ざわざわ状態で使い物にならないようです。ただ、SSBの音質はTRIO/Kenwoodのやわらかい音を温存しておりFBです。

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無線機修理/リストア」カテゴリの記事

コメント

腕の冴えはさすがですねぇ。神様、仏様 稲尾様です。(古いなぁ)
まだ確定ではないんですが、昔々のお友達が持ってるIC731がうちに来るかもなんです。(もう無線と縁切りしてる人です)あかなんだらひっぱたいて頂けますか?

カンガルーポケットがよく壊れるやつです。それはどうでもいいのですが周波数がうまく設定出来ないことがあるらしい?(これも よくある故障らしいですが)

直す気も無くほったらかしらしいです。来週にでも訪問することになってますが、多分ビール数本と焼き鳥セットで引き取ることになりそうな感触です。

稲尾さまが「あれは無理」とおっしゃるのでしたら断固引き取り拒否? しかし、お酒は付き合うので最終的にはお出で遊ばすことになるのかもです。

その節は曲げて宜しく御願い申し上げ候次第。

投稿: JA3GN | 2012年9月17日 (月) 20時20分

JA3GN山崎さん

はい、賜りました。待合室に少々患者さんがいらっしゃいますが、予約に入れておきます。IC-731って診たことありませんが、今でも人気のある機種ですよね。

投稿: JF3DRI | 2012年9月17日 (月) 21時03分

こんにちは

カミさんの免許用にIC-731Sうちに一台置いてます.
CWにはそこそこいいマシンかなーと思ってました.

VCOのトリマをとっかえたり,トランジスタアレイの一部が死んだり,あとは何やったっけ...
カンガルーポケットは御多聞に漏れず壊しまして二代目ですHi

投稿: Yamada | 2012年9月18日 (火) 08時20分

Yamadaさん

ちょっとググってみましたが、いっぱい修理事例が出てきました。エンコーダやらVCOやら・・・
事例があれば、修理が楽になりますね。

投稿: JF3DRI | 2012年9月18日 (火) 20時52分

なんだか心強いお味方が増えたようで心強いかぎりです。21日か22日に行くことになってます。
宜しくお願いします。

投稿: JA3GN | 2012年9月19日 (水) 20時15分

Q7のエミッタフォロア、電源電圧が12Vとしたら、ちょいと電流を流し過ぎじゃないかしら。
電源電圧とベースの分圧比、そしてエミッタ抵抗で電流が決まります。
電力的にキビシイんじゃなかろうかと。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2012年9月20日 (木) 13時17分

JH3DBO 下間さん

気になったので、PN2222Aを用いてこの回路をバラックで組み、測定したところ・・
Vc = 10.66V
Vb = 1.94V
Ve = 1.28V
となりました。よって流れる電流は約13mAで、コレクタでの損失は(10.66-1.94)x0.013=0.113Wになりました。多すぎでしょうかね? 触っても熱くはありませんが。

投稿: JF3DRI | 2012年9月20日 (木) 20時14分

コレクタのR43でVcがドロップするのか。
自己バイアス的に動作しますね。
R42とR40による分圧で決まるVb、
47/(47+82)で47/129。Vcが10Vだとざっと3.6V。
そこからVBEを引いてVeが3V。
だもんで30mA流れるかと思ったんですがよ


投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2012年9月23日 (日) 12時26分

私のところのTS130Vは3.5,7Mhは10W出ますが14Mhzは5W位、21Mhz以上は2W程度しか出ません。今回の記事を参考に回路を追いかけ、ファイナルユニット入力までは問題なく動作していました。ファイナル部のドライバー2SC2509が劣化している様で同じ用途の手持ち2SC2508に交換、18Mhzまで15W,21で10w,28で6W程度出るようになりました。
終段も交換してみたい所ですが手持ちが無くて止まっています。

投稿: Toyama | 2012年9月23日 (日) 18時11分

JH3DBO下間さん

もういちどトランジスタ回路の教科書で勉強。
電流帰還形バイアスがその手法なんですね。

投稿: JF3DRI | 2012年9月24日 (月) 19時42分

Toyamaさん

ドライバーは2SC2075ですね。ファイナルの2SC2509の代替品としては2SC1969,2SC3133あたりが思いつくところですが、いづれも入手困難。
バイアス回路が大幅に変わってしまうけど、今だったら三菱のRD16HHF1でしょうか。

投稿: JF3DRI | 2012年9月24日 (月) 19時51分

間違えました。ドライバー2SC2075でこれを手持ちの2SC2078に交換しました。ファイナルを含め、この種の石は入手が難しくなってしまいました。
2SC1969もずいぶん高価になって驚いています。

投稿: toyama | 2012年9月24日 (月) 22時09分

懐かしいですね。開局同時はTS-120/TS-130でした。確かに TS-120のローバンドは駄目でしたがTS-130にしてからは、ATTのおかげもありTS-120のような飽和状態にはなりませんでした・・。

投稿: JH8XVH | 2012年10月 8日 (月) 00時20分

トランジスターって真空管と違って、特性が同じでも(あるいは許容範囲)ピンの並び(っていうんですかトランジスターでも?)が違うんですね。
 最近中国製のトランジスターラジオキットをもらったら、トランジスターの型番とか配列が昔作った日本製のラジオキットと全然違うんでしばし惑いました。

 さいきんオクでTS120/130を探しています。見つけると入札するんですけど、結構高い値段にまで競上がります。負けちゃってます。根強い人気があるみたいです。

投稿: とある名無しのオタコム | 2013年7月28日 (日) 04時26分

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