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2009年12月31日 (木)

デリカのヘテロダイン周波計

He_0 デリカ(三田無線研究所)が店を閉める との発表があり、敬意を表する?ために、押入れにしまってあった該社の「ヘテロダイン周波計」を紹介いたします。
 あるOMさんからいただいきもの。当時は100W, 500Wの落成検査に周波数測定装置として必須だったようで、持ち回りで使っていたと聞いた覚えがあります。現在だとPICマイコンなどを使えば、1000円以下でもかなりの高精度の周波数カウンターが製作できますが、当時、周波数を測定するのは面倒で、困難だったようです。

He_2 デリカ独自のしっかりしたデザイン。使うことはありませんが、置いておくだけで存在感があります。校正表には1969年とありますので41年経ちますね。


He_3 中身は、こんな具合。真空管式で、12AT7が4本、VR150MTが1本使用されています。

周波数直線バリコンと、ウォームギヤによるギヤーダイヤル機構が特長。


He_4 取説も残っていました。この機種はアマチュアバンド用で、1.8, 3.5, 7, 14 , 21 , 28MHzの各バンド対応となっています。


He_5 配線図はこんな感じ。整流管は、シリコンダイオードに、そして定電圧放電管は0A2からVR150MTに変更されていました。100kHzの基準水晶と1/10のマルチバイブレータ、そして1.7~1.9MHzのVFO・・・これらの高調波とのゼロビートを頼りに周波数を測定します。


He_6 1.7~1.9MHzのVFOだから100kHzとのゼロビートは1.7, 1.8, 1.9MHzで発生する。マルチバイブレータによる10kHzにすると更に、この間隔の1/10の10kHz毎にビートがでる。その校正表がこれである。

周波数が高くなってくると、何倍の高調波なのかめぼしを付けないと解らなくなってくるため、まずは吸収型周波数計で概略を調べてからが良いともの書かれていました。

大変めんどうで、原理を理解していないと使えない測定器であります。昔のOMさんは、皆技術者であったのでしょう。

He_31 おまけ ・・・ 100kHzの水晶の写真です。この形状、何と言うのでしょうか??FT-243を大きくした感じ。すごい貴重品だったのでしょう。

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コメント

 早速のご紹介&TBありがとうございました。なるほどそういう理屈だったんですか…確かに分かってないと難しいですね。いやいや良いものを見せていただきました。

投稿: JI3KDH | 2010年1月 2日 (土) 09時25分

これで測定した周波数精度は0.01%となっています。10MHzで1kHzですね。測定ミスの可能性もあるし、ミスが無かったとしても、これじゃ使いもんなりません。
という訳で、今じゃまったく利用価値の無い測定器であります。

投稿: JF3DRI | 2010年1月 2日 (土) 22時44分

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