2018年1月11日 (木)

FT-102S改 RFアンプが効かない

102_00

FT-102S 100W改造機、もう何台も診ている機種です。RFアンプが効かないとのことでお預かりしました。

102_01

ほぼ100%リレーが不良になるので、交換必要だと考えていたのですがオムロンのG2Eが付いてます。基板半田面から見ても、交換した形跡はなく、最初から付いているようで、この個体は最終ロットのようです。G2Eが搭載されているのは初めてです。密閉リレーなので接触不良はまず発生しません。

102_02_2

102_05

ではRF AMPが働かないのは増幅素子しかありません。2SK125のカスケードアンプとなっており、取り外してチェックしたところ案の定、壊れていました。

カスケードなので2本とも交換、正常動作するようになりました。

102_6146

102_04

送信のチェックをすると100Wは出るものの、いつもの180Wは出ません。ボケているのかなと思いつつもファイナル部を開けて6146Bをチェックすると、こんなことになっていました。

6146系のタマがエアチューブになっていた事例は初めてです。

2本で動作していたということになります。

その他、WARCバンド送信開放、28MHzの100W化、リファレンス再調整などを実施し問題無いことを確認して完了としました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 7日 (日)

IC-2500とIC-970修理、整備

2500_00

IC-2500 スイッチ類のチャッタリングがあって操作にしくい、照明切れ。
IC-970、430MHzでパワーが出ない時がある。
とのことでお預かりしました。

2500_01

2500_02

タクトスイッチの接触不良でチャッタリングを起こしていました。探せば代替品があるかもわかりませんが、見つからなかったので分解して接点洗浄で対応。非常に小さいので、失くしてしまわないよう注意が必要です。

2500_03

2500_04

ランプ切れのため、LED化を実施、4つ交換必要です。メモリーバックアップ電池も3Vを切っていたのでコイン電池+ソケットに交換。

2500_05

リファレンス周波数再調整などを実施し、エージング後、完了としました。

<IC-970>

970_00

430MHz帯を重点的に調べたところ、パワーが5W程度しか出ていません。また、SENDスイッチに接触不良があり、うまく送信になりません。

970_01

430MHz帯系の再調整を実施することで、10W出力するようになりました。パワー調整が2箇所あって結構難しいです。

970_02

970_03

写真の通り、湿気を帯びた形跡があり、SENDスイッチの接触不良もそこからだったようです。マイクゲインVRも接触不良があって、送信できないのはそこからではないかと・・・。

こちらもリファレンス等の再調整。パックアップ電池は、3.1V以上あって元気でした。

3日程、エージングして送信できない不具合は発生しなかったため、完了としました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 2日 (火)

あけましておめでとうございます

Blogtop

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2017年12月20日 (水)

凶器と化したFT-655

655_00_2

655_01_2









取っ手を持ったところ、崩壊して右足かすめて落下。まともに落ちたら足の甲を骨折しているところでした。FT-655オーナーの皆さん、ご注意を。

<追記>
YAESUさんへ報告がてらメールで連絡したところ、すぐに電話があって怪我の状態を尋ねられました。また、このような事例は初めてだと言ってましたが、報告されていないだけじゃないかな。FT-102などは、鋼板が入っていて、まず破断はしない構造になっていますので。

古い無線機だしメール送っても無視されて当然と思っていたのですが、ちゃんと電話があったことは良心的です。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2017年12月18日 (月)

ヒースキットSB-1000リニアアンプ修理

Sb_00
ヒースキットSB-1000 リニアアンプ
の修理依頼があり、お受けしました。3,000V以上の高圧を扱い、非常に危険なのですが名の通り「キット」で販売されていたものです。今の時代だと製造物責任とかPL法とかで絶対ダメでしょうね。

・3-500zが不良と思われるのでチェックして欲しい。
・Amperex 3-500zを同梱。
・動作はAC100Vとしたいため、ステップアップトランスも同梱。


とのことです。

Sb_02

付いていたEimacの3-500z、NGとマジックインキで書かれており、とりあえずフィラメント点灯をやってみたところ・・・。

もくもくと内部で煙が上がり、もはや真空管でなく空気管になっていました。これはダメです。


Sb_03

例のごとく、バイアス用ツェナーダイオードも完全ショート状態。3-500z内部フラッシュで破壊されてました。


Sb_04

ハイパワーのツェナーダイオードは入手不可なので、TL-922で実施したトランジスターによるブースト回路を組み込みました。ちょうど良い取り付け穴がありました。


Sb_05

Amperexの3-500z、まずはトランス1次側配線を240Vとし、半分のフィラメント電圧でエージング、および高圧回路が問題無いかのチェックを実施。このまま10時間以上放置です。


Sb_06

問題なかったのであたらめてAC120Vとし、電源をON。少し焼ける臭いがしてビクビクですが、長年電源を入れていなかったため、ブリーダ抵抗の表面に付着したゴミが熱で臭ったようで、問題ありません。この機種は、3400Vと、3-500z使用リニアとしてはフルに近い高電圧を印加して動作させています。入力を入れて稼働させてみたところ、50W入力で600W以上出てきました。もう少し、Igの読みからしてドライブをもう少し上げてもOKなのですが、当方のAC100Vラインが音を上げてしまい、ブレーカーがトリップしそうなので、ステップアップトランスを用いてのフルテストは実施できませんでした。チムニー無しなので冷却のことを考えても、フル出力まで引っ張らない方がよさそうですし。

やはり、500Wを超えるリニアアンプはAC200V, AC240Vで動作させるのがよろしいようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月10日 (日)

TS-900Dライン フルレストア・・・その4(追加)

900_34_2

まだ続きです。
CWフィルターがロスが多くてNGになっていると、前の記事で書き、その旨をオーナー様に伝えたところ、新しいものを入手して送付するから、そこまではお願いしたいとのことで対応することとしました。

しかし・・・

  「交換しても症状は変わらない・・・」


うーん、おかしいなぁ・・・。というこで、再度じっくりとネットで検索してみたところ、YG-3395CはTS-900には対応していないことが判明しました。純正の型名はModel FFC-309-Jとなっており、配線図から解析するとクリスタルフィルターの入出力インピーダンスが大幅に異なっており、マッチングしないため大きなロスとなっていることが判明しました。

YG-3395Cのインピーダンスは2000Ωとハイインピーダンス、TS-900用のはリンクコイルで結合しているので、ローインピーダンスということまではわかりました。

通常なら時間や手間の都合もあり「フィルターが異なり、入手できないので修理不可能です」で終わるのですが、ここまでやって放置するのは、自分としても不甲斐ないのでなんとかならないかと頭を絞りました。

「インピーダンス変換してマッチングさえできれば、なんとかかるのでは?」

というこで、9:1の変換トランスとか考えたりもしたのですが、最終的にはTS-520のNBユニットのジャンクがあり、ここにIFTが付いていることに目を付けました。

900_31

900_20

このIFTは、3.395MHzに同調しており、一次側ローインピーダンス、二次側ハイインピーダンスであることは確かです。正確な数値はわかりませんがやってみることと。

900_32

900_33

幸いにも基板には余分なスペースがあり、取り付けることができました。

早速この状態でテストしたところ、コアの調整が必要でしたが、受信でSメーター1つ以内、送信は、ほぼ問題ナシの100WがCWモードで出力することができました。

TS-900の情報は非常に少なく、ネット上ではYG-3395Cが使えると書かれているところもあるので注意が必要です。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2017年12月 3日 (日)

TS-900Dライン フルレストア・・・その3(完)

900_20

CWフィルター、その他入手不能部品を除いてようやく完了が見えてきました。7MHz帯で110Wを出力し、終段管も元気てす。

⑦VFO-900S 発振停止

900_21

900_22

外部VFOですが電源も内蔵されていおり、本体VFOとのキャリブレーション(ゼロビート検出回路やスピーカー)も内蔵してある凝った作りです。

900_23

ところどころ発振停止します。TS-520/820で良くある症状で、バリコンの接触不良が原因。

窓が開くようになっているのは520/820と同じ・・・というか全く同じものを使っているようです。

900_24

IPAや接点復活剤を使ってこの窓から洗浄したところ、全域に渡って発振停止は無くなりました。この状態で電源供給し、スペアナで停止しないかをチェックしています。


⑧外観のお手入れ

900_25

ツマミ類、パネルを洗浄します。

900_26

900_27

金属光沢のある部分がくすんでいたので、金属磨きで研磨。きれいになります。

最終的には・・・

・CWフィルターの不良
・7MHz, 28MHz, 28.5MHz, 29.5MHz、それぞれの局発水晶不良


ということで水晶に関しては、特注してまで対応するかオーナー様と相談中で、一旦、完了と致します。長い道程でありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月 2日 (土)

TS-900Dライン フルレストア・・・その2

900_18

つづきです。

③④音が割れる、ハム音が乗る

900_10

まずは電源を調べてみました。
配線図が見つからなかったので、目視。半導体回路の電源は、安定化していないようで、平滑コンデンサとチョークコイルのみ。特に問題は見当たりません。
安定化無しなので少しハムが出るのは仕様だと判断。

900_12

900_11

音が割れる状態をオシロで見てみました。音量を上げると右のようになり、歪んで聞こえます。はい、Peakで発振してますね。小音量だと大丈夫なので、プロダクト検波段まではOK、それ以降のAF回路に問題ありと判断できます。

900_13

900_14

AF基板を取り出して入念に目視チェック。発見しました、コンデンサの液漏れ
このコンデンサは、前段の電源デカップリング用コンデンサで、容量が無くなれば発振することは明らかです。

900_15

このコンデンサ交換で音質は正常、ハム音もうんと少なくなりましたが、他のコンデンサも、怪しそうだったので全数交換。こころもち、全体的な音質が良くなったよーな?


⑤VFO発振停止

⇒本体のVFOに関して、これは問題ありませんでした。

⑥CWフィルターの取り付け

900_16

900_17

TS-520と同じYG-3358Cです。オーナー様から同梱いただいたもの。
取り付けはハンダ付けが必要です。

そのまま取り付けてもナローとなりません。どこかにジャンパーやスイッチがあるのかと回路をさがしまくったのですがよくわかりません・・・。海外も含めてネット検索することでようやくわかりました。

   「右の写真のコネクターを逆向きに差し込む・・・」


これは意表を突いた方式でした。

しかし、このフィルターを取り付けたことでパワーが少なくなったり、受信感度が大幅に落ちてしまい、取り付けを間違ったのかなぁ・・・と4時間に渡って悩み続け、ようやくわかったのが・・・。

  「取り付けたCWフィルターが挿入損失が大きくなった不良品」


ということでした。ご勘弁願いたい・・・。

つづく・・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年11月29日 (水)

TS-900Dライン フルレストア・・・その1

900_00_2

TRIO TS-900D VFO付きのライン、レストア依頼がありお受けしました。
多くの修理箇所かあるので、何回かに分けて記事を書きます。
ざっと見たところ・・・

①7MHzが受信できない。
⇒局発が発振しておらず、水晶を交換する必要がある。

②バントスイッチ接触不良
⇒スイッチを洗浄する必要あり。

③AF音が割れて音質が悪い。
⇒AFアンプのトランジスターまたは電解コンデンサーあたり??

④AFにハム音混入
⇒これは最初から当機種はこのような仕様??
   AFを絞っても少しブーンとハム音がある。

⑤VFO発振停止?
⇒バリコンの接触不良?


⑥CWフィルターの取り付け依頼

送信系はテストしていないので、まだまだ出てくるかもわかりません。


①7MHzが受信できない。

900_01

900_02

TS-900は初めての患者さんです。プラグイン基板になっていますが、一つの基板内回路規模が小さいので、基板だけで単体テストが可能なレベルのため、修理はできそうです。

トラッキング機構が冠歯車で90度回転を曲げてバリコンを回す非常に凝った機構になっており、分解はできるのですが、その機構を良く理解していないと元に戻らなくなってしまいます。バントスイッチのシャフト回転位置、ギヤの位置を確認し、分解に臨みました。

900_03

ローカル発振ユニットです。
単体で調べたところ、やはり7MHz帯用の水晶が不良で交換しか方法がありません。


900_04

水晶は15.895MHz これはTS-520と同じ周波数構成となっているため、TS-520のジャンクから移植することにしました。


900_05

900_06


取り外し、交換してみました。発振はばっちりOKとなったのですが、水晶の負荷容量/発振回路が異なるせいか、15.892.5MHzで発振してしまいます。いろいろと調べ、なんとか発振周波数を上げることができないかとやってみたのですが、低い方へ持ってくることは簡単なのですが高い方へ持ってくるのは、他のバンドも絡んでいるため、どうしてもできなく、約2.5kHzのズレは目をつぶってもらうこととしました。

ついでに、悪名高き2SC460Bがバッファーとして付いてあり、足が黒ずんでいたので、こちらも交換。


②バンドスイッチの接触不良

900_07

アンテナコイル、ミキサーコイル、ドライブコイルも外れるようになっており、接点洗浄を行うこととしました。


900_08

900_09


洗浄前、洗浄後です。流石に、40年以上経つ機種なので接点が酸化しており、メンテナンスは必要なようです。

元に戻す組み立て作業に非常に難しくて時間を費やしましたが、この部分に関しては7MHz周波数のズレを除いて正常となりました。

つづく・・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年11月16日 (木)

Transistor testerキット

Tr_00

Facebookのグループに書き込みが有ったのでAliExpressでAVR-Transistor testerというのを仕入れてみました。

Lc_01

価格は送料込みで2,000円以下、ケース付きバージョンです。10日少しで届きました。
取説も配線図も何も無く「ネットで調べてね」という大人のキットで多少戸惑いましたが、見つけることができました。

組み立ては数時間ってところでしょうか。欠品も覚悟の上だったのですが、幸いにも大丈夫で一発動作しました。AVRのプログラムはオープンソースになっているようですし、中国製で、いろんなクローンが販売されているようです。

Tr_05

トランジスター、FET、サイリスター、トライアック、ダイオードの測定の他にいろんな機能が付いています。

液晶はTFTでフォントとバックを好みの色調にすることもできます。

Tr_02

Tr_03

連続可変はできませんが発振器としても動作しました。

Tr_04

最初の写真はMOS-FETのBS-170を測定したもの。左の写真は一般的なバイポーラーを測定したものです。

不良であるかの判断と、ピンアサインを自動的に判断してくれるのでなかなかのスグレモノです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«R-599S / T-599S メンテナンス